10時だョ、全員集合!

羽弦トリス

第1話お面ライダー

オイッスー、もいっちょ、オイッスー.。

正義の味方、お面ライダーはモスキート男を倒し、自宅に向かっていた。

途中、サービスエリアにバイクを止めて、食事をして、再び高速道路を走った。お面ライダーは、早く帰宅してパワーを快復させるためにいつもよりスピードを出した。


ウゥ~ウゥ~、前のバイク左に止まりなさい!


お面ライダーはチッと舌打ちした。

高速警ら隊の隊員が近付いて来た。

「おたく、ちょっと今、時速何キロで走ってたと思う?」

「私は安全運転なんで、30キロで走っていまし」

「30キロ?おたく、ここの最低速度は60キロなの。そんなスピードで走ってたら事故するよ」

「すいません。では、失礼、、、」

「ちょっと君、失礼ってなんだよ!終わってねえよ。免許証見せて?」

「め、メンキョショウ?何ですか?それは」

「おめえ、怪しいな。ヘルメットとってみな」

お面ライダーはヘルメットを脱いだ。

「な~に、ヘルメットの下にもお面被ってるの?それも、脱いで!」

「あーあー、結構、いい歳こいて。ちょっと、聞きたい事あるから」

「名前は?」

「郷田です」

「はい、郷田ね。何さん?」

「剛です」

「郷田剛さんね、歳は?」

「70です」

警ら隊は一通り聞くと、溜め息をつき、

「職業は?」

「改造人間です」

「は?改造人間?バカにしてないか?」

「じ、じゃ自由業で」

「で、住所は?」

「光の国です」

「……」

「お父さん、このバイク改造車か?」

「ま、まぁ」

「お父さん、私にハーッやっみな?」

「……ハーッ」

「うわっ、飲んでやがんな」

「さっきサービスエリアでキュッと」

「お父さん、飲酒運転、無免許運転、改造車、スピード違反で現行犯逮捕だ」

「私はチビッ子の味方、お面ライダーですよ」

「うるせー、車に乗って!」


お面ライダーは逮捕された。

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