命が尽きるその時まで貴方に恋をします
華柏(こはく)
第1話 プロローグ
「余命……半年……?」それは私の頭を激しく揺らした。医師はゆっくり頷き両親は泣いていた。それはまるで小説のようなドラマのような……まさか自分が言われるなんて思ってもなかった。
「涼宮さん。残念ですが……」とそこで医師は言葉を区切った。これ以上は言わないの意思だろう。父は「どうにかなりませんか」と頼み込み母は泣いていた。私はその様子を見てこくりと頷いた。「先生。この半年で……私は悔いなく生きます」と医師に告げた。
これは私の命が尽きるまでにある少年に恋をしたお話。
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