ポエム集
琳
私が貴方を想うように
―――
ずっと貴方だけを見ていた
とても幼かった頃から
貴方が誰と出逢い、誰と過ごし
誰と愛を育んだのかを、私はずっと見ていた
だけどそれでもいいと、良い子ぶって
自分に嘘をついていたあの頃
今はもう、そんな自分に呆れるだけ
私が貴方を想うように、貴方にも私を想って欲しかった
貴方が私を見つめる度、その眩しい笑顔を見せる度
そんな事を思ってる
だから貴方の隣にいる誰かを憎む事くらい
私の自由にさせて下さい
ずっと彼の事を見てきた
貴方の愛する人は、誰よりも真っ直ぐな人
それを知ったからこそ、私は自分の想いに蓋をした
彼なら貴方を幸せにしてくれる
そう確信したから
だけどそう思っていても、心はやっぱり割りきれなくて
貴方が彼を想うように、彼も貴方を想っているから
私の入る隙間は露ほどもないけれど
どうかこれだけは許して下さい
貴方をこれからも見つめていきたいという事
私が貴方を想うように、貴方にも私を想って欲しかった
もしも貴方に気持ちを伝える努力をしたならば
違った未来が待っていたのかな
今はもう遅いけれど
この気持ちは誰にも言わないつもり
ずっと私の中に閉じ込めて
だけどどんどん大きくなる想いに
今はもう、目を瞑るだけ
だから貴方の事を想い続けていく事くらい
私の好きにさせて下さい
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