いつか、君に会えたなら。

ラル

Prolog


雨が降るあの日。

いつも集まる高台の公園で私達は1つの約束を交わした。


『10年後、この公園で待ち合わせね!』


『うん!絶対だよ!』


『うん!約束!』


そう交したあとゆびきりげんまんをし

目を合わせて笑い出す。


その声は、

雨の音さえかき消してしまうほど。


きっとまた会える。

そう思っていたなのに…



「やっぱり…いないか。」



10年後。

約束を交わした彼は来ることはなかった。

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