最終話 私が/私を愛した悪魔(ひと)への応援コメント
>ずっとずっと呪詛をまき散らしていた
とても生々しいですね。私は思わずダンプカーに轢かれろと思ってしまいました(悪魔側の人間ですね)。飛び出してしまう主人公と、悪魔になりきれず孤独を感じていたカタリナとの、二人の類似性。融合してしまうラストに、切ないながら納得……!
>「……あっそ。どうでもいいからもう帰って」
これも個人的にとてもすっきりするセリフでした。
イメージが感じ取れるようになっているという、少しずつの融合感がとても好きです。
本当は主人公のような人にこそ心から「卒業おめでとう」と言いたいんですが、本人からすると、通り一遍の「卒業おめでとう」は空しいでしょう。もっと楽しい学生生活が送れるはずだったんですから。一人だけで戦争をしているような生活じゃなく。本当に共感しかないです。
作者からの返信
銀色さん
感想ありがとうございます!共感していただけてとても嬉しいです。レビューまでお書きいただけて光栄です。本当にありがとうございます。
ゆかりはいじめる側を本当に憎んでいたと思います。卒業の重みと不平等にもつながりますが、結局いじめていた側の人間はそれを忘れることができる。でもいじめられた側は、過去から抜け出せない。卒業してしまうと、苦しみの終わりでもあり、同時に不平等を痛感する時でもある。そんな彼らへの仕返しをせめて物語の中ではしてあげたいと思い悩み、あのラストへと繋がりました。
「あっそ。…」のセリフは自然と出てきた覚えがあります。私だったらこう言うだろうな、と。相手に憎しみをぶつけることもできたはずですが、そのエネルギーを相手のために使うことは、それはそれで物凄く嫌な気がします。だから無関心こそ一番の仕返しになったんじゃないかな、って思っています。
いじめは言葉では言い尽くせませんよね。ああいうラストでしたが、ゆかりとカタリナの未来に幸あれ!と思うばかりです。
最終話 私が/私を愛した悪魔(ひと)への応援コメント
傷の癒えないまま終戦を迎えた負傷兵として表しているところにグッときました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
歌手の中村中さんの曲をモチーフにしてこの作品を書きました。その曲の中で、いじめを戦争にたとえていたのがすごく印象的で、そのイメージを作品に投影させたいと思っていました。
負傷兵としての描写は個人的にも気に入っていたので、とても嬉しいです。ありがとうございます。