学校に来い

「さてと…お疲れのとこ悪いけど明日は学校に来いよ」

なんだよあいつ!偉そうにしやがって!なぁにが、さてと…お疲れのとこ悪いけど明日は学校に来いよ、だ!しかも、Playするだけしたら自分はさっさと帰るヤリ捨てとか…最悪な奴だなぁ?学校にいるときは薄気味悪りぃ位のいい子ちゃんのくせに…あ〜あ、疲れた、ていうか俺…Subなんだな。親に言っておかねぇと後からうるさそうだしな、とにかく帰るか。俺がよっこいしょと言って起き上がった時俺の心配もせずにさっさと自分だけ部屋から出ていった篠宮がタオルを持って帰ってきた。

「ほら、水で濡らしてきたからこれで体を拭け」

そう言って濡れたタオルを俺に向かって投げ渡してきた、なんだよ…ヤリ捨て男じゃなかったんだ。

「無理させたけど体は大丈夫か?」

なっ!…コイツ、アフターケアをしているつもりか?俺が後々、気に病まないように心配しているんだ…。さっきはあんなにも激しいPlayをしてきた奴とは思えない労り振りだなこれもギャップってやつか。

「体は大丈夫だ、お前に心配されるほど俺の体は軟じゃない」

「そうか…それもそうだな俺のメンバーにまで喧嘩を売る奴だしな」

やけにトゲのある声で言ってくるなぁ?まぁ…俺がコイツの仲間に喧嘩を売ったからこんな目にあった訳だし自業自得だったってことだな。でもあんなことをしなくても良かっただろ…先程の初めてのPlayでされた光景が頭の中に浮かんだ為恥ずかしくなり、篠宮と顔を合わせたくなくて「タオルありがとう…俺はもう帰るからな!」そう言って渡されたタオルを篠宮の手に押し付けて走ってさっさと帰ったのだった。

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