俺は強い

この世界には男、女とは別にダイナミクスと呼ばれる性別がある。Domと呼ばれるものは支配したい、お仕置きしたいという変態じみた欲求を持ち。Subと呼ばれるものは支配されたい、お仕置きされたいというこれまた変態じみた欲求を持っている。

もちろんこの俺、工藤 駿河は検査の結果はまだ出ていないがDomだと信じて疑わないなぜなら腕っぷしが強いからだ。喧嘩をすれば必ずと言っても良いほどの負け無しだ。今だって学校をサボって街を練り歩いて喧嘩を売ってくる奴がいねぇか探しているところだった。ちょうど良いところに前方から5人の柄の悪そうな男達が歩いて俺に向かってきた。

「ヨォ兄ちゃんこんな時間に学校はどうした」

後ろの4人を引き連れてリーダーの茶髪の男が俺に話しかけてきた強そうな奴等だ少しは楽しめそうだな。俺はワクワクと心を踊らせてリーダーの顔に向けて握りしめた拳を振るったつもりがスルッと横に交わされた。

「おいおい!いきなり殴り掛かるなんてよぉ?なってねぇガキだな!」

茶髪の男は俺の腹に向けて一発の重い拳を叩きつけてきた。この俺がクソ、ヤバい…倒れ…る。俺は初めて喧嘩をして負けたのだった。

気を失うと思った瞬間に男達は俺のことが弱いやら、〜〜に連れて行くかなどと俺の事を侮辱していた。

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