種を植える者(確保済)

【クラス】ボス

【名称】アーデルハイト (通称:種を植える者)

【種族】魔女

【性別】女性

【出現場所】エリア3全域(定住場所は3-3:神秘の隠れ家) 

【強さ】★★★★☆

【武器】棘の鞭

 強力な植物の蔓を加工した鞭。鋭い棘が無数に生えていて、徐々に体力を奪う毒を分泌している。


【特殊能力】

幻覚の霧:

 あたり一面に白い霧を発生させる。この霧には幻覚作用と麻痺作用があり、耐性がなければ少量でも体が動かなくなる。

 幻覚作用により、まるで天国のような心地よい場所にいる夢を見たままになり、しばらくすると目が覚める。


種を植える者:

 魔女の名前の代名詞となった恐るべき攻撃。

 幻覚の霧で無防備になった相手に対して、遠く離れたところにいたまま対象となる生物の体に黒色の種を植え付ける。

 本人は何もされた自覚がないが、幻覚が通じなかった人が見ると、霧の中から女性の手だけが出てきて、小指ほどの大きさの種を体の中に沈みこませているように見えるらしい。なお、埋められた場所に傷口は一切ない。


 この種は後述のエネミー「貪食の花」の種であり、植えられてから三日後以降、ほかの獲物が多いと判断された場所で、宿主の体を内側から食い破って発生する。

 魔女を倒しても発芽は止められず、除去するには三日以内に専門の魔術を施して不活性化させるか、手術で取り除く必要がある。



スキャニング:

 一瞬白い光を浴びせ、対象の記憶の一部を取得する。


真に恐るべきもの:

 スキャニングで得た記憶をもとに、相手が「一番恐れているもの」に変化する――――と見せかける幻術をかける。

 この術にかかると、アーデルハイトが対象者の恐れるようなものに変身したように見えてしまい、何かしらの攻撃を受けるとその対象から強力な攻撃を受けたと脳が錯覚してしまう。

 場合によっては、それだけでショック死の可能性もある。


【容姿】

 フード付きの黒いローブで全身を覆っている女性。目深にかぶったフードから、わずかにさらりとした金髪と、真っ赤な唇、それと緑色の瞳がみえる。

 神秘の隠れ家に住むもう一人の魔女。リエーリヴァとは犬猿の仲だが、争っても不毛だとわかっているのか、今のところは双方不介入を貫いている。


 エリア3のいずれかに白い霧を発生させ、人間を幻覚状態に陥らせるとともに、体内に直接魔獣の種を植え付けてくる。

 このとき、本人は遠くから魔法を操っているだけなので、たとえ幻にかからなかったとしても、その場で反撃することはできない。


 直接対峙したときは、彼女は自慢げに「私は真に至高の変化使い」と名乗り、実際に相手が今までの人生で一番恐怖を感じた、または強いと感じた人物や生物に化けて攻撃してくる。

 今のところ彼女と戦って生き残った者はいないため、技のからくりはまだ見抜かれていないようだ。



台詞候補

「あなたに、この「種」をプレゼントしましょう。大切に育ててくださいね」

「私は何にでも変化できるのです。それがたとえ、私よりも強い者であろうと」

(……本当にこんな化け物がいるのかしら?)


・メタ情報

 人間をプランターにしてくる迷惑な魔女。そして幻術使い再度。

 対決するシチュエーションは2通りある。


 シュヴァルトヴァルトのどこかを歩いていると、唐突に白い霧を発生させ、幻覚を食らった人間に魔獣の種を寄生させる。幻術にかかっていない人が近くにいれば、手を攻撃すると妨害できる。

 もし種を植えられてしまったら、3日以内に取り除かないと悲惨なことになる。取り除く方法は特に指定しないが、確実なのは手術して直接摘出することか。


 直接戦う場合、魔女アーデルハイトはまずスキャニングの魔法で相手の記憶を読み取り、相手が苦手とするもの、恐怖を感じているもの、尊敬する相手など変化するように見せかける幻術を見せる。

 この幻術を見ている間、対象はほぼ無防備になり、ほとんど反撃不可能になる。その間にアーデルハイトは無防備になった相手を鞭で滅多打ちにする。

 幻術で脳は勝手に大ダメージを受けたと思い込むため、苦戦すること請け合い。


 が、幻術が効かない相手や、一度タネが割れてしまえばほとんど無力と化してしまう。




【クラス】エネミー

【名称】貪食の花

【種族】植物

【性別】不明

【出現場所】不定(出生自体は3-2:濃緑地獄から)

【強さ】★★☆☆☆

【武器】硬質化した蔓

 先端が刃のように硬質化した植物の蔓。

 柔軟な軌道から斬撃を繰り出すことができる。


【特殊能力】

暴飲暴食:

 牙の生えた口が付いている花やつぼみが、四方八方に襲い掛かり、周囲の得物を喰らいつくす。

 敵にダメージを与えた分、耐久力が回復する。


【容姿】

 まるでパックンフラワーのように、丸っこい花に牙が生えそろった口が付いている恐ろしい見た目の植物の魔獣。

 無数にあるツタの先端は刀や鎌のようになっており、鎧を袈裟斬りに切り裂く威力を持っている。


 黒い種が人間の中で三日以上過ごすと、種が割れてその中から植物が一気に成長し始める。そして、たちまち内臓や肉を食い破って、人間の体内から巨大化してしまう。

 この植物は、周りに獲物がいることを感知できるようで、寄生主が人混みに入るまで開花を遅らせることがある。

 複数の口と無数の蔦で躊躇なく周囲に襲い掛かるため、この魔獣が出現すると毎回少なくない被害が出る。


・メタ情報

 上記の説明の通り、種を植える者に植え付けられた種から発芽して、植えられたものをほぼ死亡させる。

 見た目はパックンフラワーかビオランテかといった形の、よくいる肉食植物の魔獣で、自分がみじん切りにされるまで周囲を襲い続ける。


 体が柔軟に動くため、叩く攻撃や突っつく攻撃はあまり効果がないが、斬撃や炎攻撃に弱い。

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