77年目の夏、広島にいました『70年前の傷跡』続編

成瀬昭彦

77年目の朝

朝6時、やや曇り空の中、日が昇り明るくなってきた。そんな中、新大阪駅から新幹線で広島に向かった。

約1時間半で広島に到着して、そのまま、市電に乗り込んで、原爆ドーム前へ。原爆ドーム前に到着したのは7時40分過ぎ、デモ行進する人達や警察官、それに平和記念式典に出席する人達ばかりでかなりごった返していた。コロナウイルスの第7波が襲来する中、かなりの密状態だった。とにかく、土曜日で休みだったという事もあり。初めて式典に参加してみようか?と思い、原爆ドームの前で8時15分を待っていたのだった。式典に参加するといっても黙祷のみだったけど。・・・それにしても、Tシャツにハーフパンツというラフな格好だったのでちょっとまずいかな?と思ったのだが、周りの人も同じ様な格好だったのでやや安心した。さらに、朝から蒸し暑い状態だったので首にタオルをかけて、汗を拭いながらずーっと待っていた。当然マスクは外せなかった。

8時15分。

「黙祷」そして、鐘の音が、・・・最初は、約30秒程ビデオを撮っていたのだが、後半に手を合わせ黙祷をした。

「黙祷、終わり」

原爆投下から、77年目の夏を迎えたのだった。その後はいつもの光景に、原爆ドームの写真を撮影する人達や観光する人達でごった返していた。また、デモ行進をする団体も。


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