ここという場所

長い廊下がのびてる

薄暗くなった建物の中

自分の足音が響いた


ここから何が生まれ

ここで何が終わるのか


目を瞑り

人のざわめき

人の「いる」こと

感じたんだ


音をたて扉を開ければ

静まりかえった机たち

自分の手で触れる


もう過去になった

確かにいた人

確かに「いた」こと

思ったんだ


ここは過去に置いた

これからは持ってゆく


足音は

また響く

今度は光りへ

向かう足音が



2006.11.11~2012.07.04

ある場所で思ったこと…。

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