ケース1:ある独身男性のマンション

 20畳近い広いワンルーム。

 ベッド、観葉植物、パソコンデスクに大型テレビなどがある。

『任務設定:清掃・衣類回収・床面ゴミの分別収拾・ベッドメイキング・観葉植物の手入れ』

『タイマーモード起動:平日 午前11時』


 無人の部屋を黙々と掃除していく『私』、床に散乱している本をテーブルに置き、衣類を回収して所定の衣類置き容器に入れる。

 そして床に落ちている空き缶や弁当の空容器などを分別ゴミとして回収。

 床を吸引掃除し、ベッドメイキング、観葉植物に水をやる。


『私』のバッテリー残量はまだ余裕がある。


『自発識別追加任務設定:任務エリアの情報更新・許容範囲内の最適化』


 部屋の様子を観察し、所定の物品の位置把握を開始する。

 壁に飾られたイラストの柄を識別。本棚の隙間とテーブルの上の本の厚みを判別し、適切と思しき場所に収納する。


 バッテリー残量が33%を割り込む。


『私』は情報更新を終了し、充電ホルダーユニットに戻った。

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