第43話:咲子の日常
高校に通い始めての咲子が過ごす本日は、いつもの、であった。受ける授業もなんとなく慣れてきた。担任の八丁百合香は好印象が持てる教師であり、好ましかった。
受け持つ教科は保険体育なのが意外であった。体育の時間に運動ではなく、座学をする場合に八丁からの授業を受ける。すでにおおよその生徒達からは「大当たり」と受け入れられた八丁は人気があり、それは男子生徒も同様で、異性としての興味が大分であるようだ。
咲子(八丁ちゃん、まじめだなぁ。はいはい、ちゃんなんて呼ぶと、ときどきすねるんだよね。舐めていませんよ。大好き)
八丁「はい、というわけで。不規則な生活や、日ごろの素行で大分、心身ともに影響ありますからね、みんな若いから失敗してもいいけどやりすぎないようにね」
女子生徒「八丁ちゃんは、やらかさないんですか」
八丁「まあ、焼けになるのはぼちぼち、でも宅内でだよ。外では失敗しないよ、もう」
女子生徒「したんだぁ」
八丁「うるさいなぁ。介抱されただけだい」
八丁の授業は最中において、笑いが起きるのは珍しくない。個性もあるだろうが、彼女の温和は性格と人当たりがそうさせている。
八丁「はい、それじゃ、時間があったらよく読んどいてね、受験と関係ないとか言わない、必用知識なんだからね」
咲子(八丁ちゃん、かわいい、はいはい読みますよ。普通に面白しいね。読んどこ、読んどこ。大人になったらこういうのが面白いんだっけ)
その日の昼は、学食ではなく弁当だった。美子と律子も弁当をもってクラスに来てくれた。学食へ行くクラスメイトに手振りでお礼をいい、近くの机といすを、接地して並べる。
正洋は、一人で弁当を口に運んでいる。咲子たちには関心があるのかわからない、素振りだ。お昼は大体が女子どうしで食べているが、他のクラスから明は
よく訪れて輪に入ってくる。本日もそうで咲子たちも特にこだわることもなく、入れているが、美子の目線は目的に定められた咲子を見つめる時があった。
隣で黙々と食事をしている正洋に絡むのは、どちらかというと美子であり、本日もそうであった。
美子「石やん、旅行って行ったりするん?」
正洋が口で咀嚼しているのを飲み込んで、咲子たちに顔を向ける。ちゃんと話しかけた美子を見ている。
正洋「旅行かぁ、遠出するときは寿洋とがおおいかな。」
咲子「ん?」
美子「誰?」
正洋「ああ、兄弟だよ。双子の、違うクラスだよ」
律子「え、双子なんだ」
美子「なんだよ、そんな面白いこともっと早くいいなよ」
明「へぇー双子ね、もう一人いるわけね」
咲子「そうなんだぁ」
正洋「あーごめん、挨拶とかして返事なかったら多分。」
美子「名前は」
正洋「
美子「はいはい、としやんね」
咲子「そっかぁ、それとなく無視されてたかも」
正洋「旅行に近い遠出だと、意識するのは自分で計画たててかな」
明「ほぉ」
正洋「といっても。るるぶ、とかサイトをみて、ルート決めたりとかだね。巧くいったとき、上がった!て感じる」
美子「なにがやねん」
正洋「自分の中の何かが」
咲子「そっかぁあたしたちどうしよ、ノープランだよね」
律子「そうね、計画たてるのも大事だよね」
美子「はいはい計画計画」
明「俺は誰といくかだなぁ」
美子「一人でいっとくれ明」
その日の放課後に置いては、影山と南雲に小旅行に行くことを報告した。南雲も影山も賛同してくれた、南雲曰く、自分達で計画たてて、遠方でも
移動できることも大事という。安全への意識と計画性を意識するように、と。
南雲「小旅行でもいいけど、スケジュールとか、交通の便とか、費用とか、回る経路とか考えてみてね。まあ、無計画でも無事に帰れたらいいけどね」
咲子(正洋君と同じだなぁ)
その日は、一緒に行く予定である、律子と美子を含めて遊びに行く先の計画をたてる。参考にしたのは、旅行誌とインターネットサイトだ。個人で投稿されている記事も参考にした。
理恵「江ノ島、かあ。私も行っていいかな。」
南雲「そう、監督役ってわけでもないけどね。私もいいかしら、」
理恵「夏休みはどうするんですか?」
南雲「勉強するけどね、私は自宅で十分かな。余裕あるし」
理恵「わーすごーい」
美子「南雲先輩、頭よさそうだもんなぁ」
南雲「日頃から予習、復習しているだけよ」
咲子の帰宅時において、歩いていると、途中に存在している老夫婦の自宅の門から出てきた明と遭遇した。
咲子「あー明君だ」
明「お、咲ちゃん、今帰りね。ここぐらいの時間なんだね」
咲子「明君は部活入ってないもんね」
明「そ、今日は前のお客様の内で打ち合わせ」
咲子「犬小屋解体したのってすこし前だよね。まだ何かあるの」
明「物置かな、解体して新しいの建築するかも、だってさ」
咲子「古いの解体?」
明「イエ!ばらすよ。ばらばらに、俺の仕事さ。」
台詞と共に明はサムシングポーズをとる。
咲子「そうなんだぁ。すごいね」
明「咲ちゃんいいかな」
そう言って、咲子の手を握る、一瞬呆けた咲子だったが、少して身体に痛みが走る。
咲子「あん!」
明「ん、まあよし、すっきりしたろ?」
咲子「ええ、ああ。うん。もう勝手に!」
明「ふふふ、サービス、咲ちゃんからは金とらないよ」
咲子「いいよ少しは。」
明「おーう。そうなの?それじゃまだ打ち合わせあるから」
明は、門の写真を撮り始める、咲子は挨拶してその場を離れた。
咲子「うん、うん?まあ、肩が軽いかな。もう、スキンシップ好きだなあ、明君」
その日の夜において、適当に復習して、入浴をする。考えたのは近々な小旅行であり、プランニングだった。
咲子「ま。ぼちぼちですかね。あ、まーこチェックしなきゃ」
風呂あがりに机のノートパソコンで、サイトを開く。noteだ。隣の席の男子のアカウントをチェック。
新横浜をテーマにした論文はまだ読了してない。咲子の衝動はnote内の正洋の記事に注意が向いている。
咲子「論文の感想、まだ言ってないや。律子は面白いて言うしなぁ、美ちゃんはよんだのかな、とあ!まーこめ新しい記事を!」
正洋はnote内に新しい記事を投稿している。タイトルは「妄想能力」とある。咲子は興味を持ち閲覧した
咲子(うーん。なんだろうこれ。スタンド?えっと有名な漫画だっけ。スタンド能力かぁ。あ、映画のリンクもある。
映画を元ネタにした、能力の、創作、かぁ、まったくもうまーこめ。まあおもしろいけどね!)
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