第4話 最高で素敵な方法

最初の場面に戻ってきた。

このゲームの名前は「missing fantasy」

何が失うのかはわからない。生前ざっとクリアしたゲームのはずなのに、色々違うところがある。

俺がゲームをクリアした後、大幅な変更をぶっ込んできたのかもしれないが…

クリアに必要な「鍵」は、最初の街にある「絶対取れない宝箱」の中にある。

「すり抜け」で行こうとしたところを謎トラップに引っかかったわけだ。


「鍵」さえ手にすればクリアしたも同然。

「鍵」は伝説の剣。それを掲げるとラスボスが現れて倒して終了。TASの新記録…!

「剣」を持っていればショップも対ラスボス仕様となって豪華になる。

変なアイテムに惑わされることもない。

俺は自販機で買った「ダシ汁」を飲み干すと武器屋へ向かった。


装備屋にいくと店の店主がニヤリと笑う。

「いい面構えになったなあにいちゃんよ」

まだゲーム始めたばっかりだけど、な。周りの雰囲気はラスボス前に書き換えられている。


俺は値段も相当張る「ゴールドプレート」を買おうとしたが、店主が宝箱を出した。

「市販よりもこっちのとっておきを持っていきな!」

「おお…」

見るからに豪華で強そうな装備だ。

その時俺は失念していた。即死トラップの大渋滞なゲームだということに。


ガチャ。鎧を装備する。

「これは何という鎧だ?」

「これかい?ユーラシアプレートって言うんだぜ。」

店主がそう告げた瞬間、俺の意識は黒く染まった。


………目が、見えない。何かに行動を阻まれて「デバック」能力も使えない。これは…どういう……

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