前のエピソード――一話って何文字がいいの？　そんなことよりやるべきことはあるだろ！

　私の初めて書いた小説

貧乏奨学生の子爵令嬢は、特許で稼ぐ夢を見る〜王子プロポーズは迷惑です〜

https://kakuyomu.jp/works/16817139555810310315

が、２ヶ月待たずに、1万5千PV達成しました🎉

　（追記　このグダグダエッセイは現在2週間で2600オーバーです。書き方紛らわしくてすみません）

　貧乏子爵令嬢、読んでみて下さいよ！　きちんとした創作論風に言えば無茶苦茶ですから！

　三人称と一人称が混ざり合い、視点は固定されず、表記のブレはやりまくり。語尾も統一されてないし……。まともな作家さんや編集者さんから見たら「なにこれ、出直してきな」って文章。

　仕方ないじゃん、初めて何だから。勢いで始めたんだから。

　初心者の我々は、書きながら上手くなって行くんです。多分。（初作品でめちゃくちゃキレイな文章で凄い作品を作ってる人、二人フォローしているという例外もあるけど。レビュー書いてます。気になる方は漁って下さい）

　そんな無茶苦茶な文体でも、読み続けてくれる方もいるし、PVもエライことになれる！　正しい文章に囚われるより、勢いとリズム！　ってやり方もあるよ！　という見本です。

（でも、書籍化は来ないでしょう。漫画原作ならないかな？……無理！）

◇

　せっかくなので、私が書きながら理解したキャラの深め方を書いておきます。万人に通用しないと思うのでそのつもりで。

　まずテキスト。今回話題にした、貧乏子爵令嬢。これの閑話　教会改革、全4話。読んでね。

　はじめに

　まずは、展開がご都合主義とか、サブキャラが主役に都合よく動くだけの方。やってみて下さい。

　一人称で、2人が掛け合う小作品書いてみるのです。何文字でも構いませんが、起承転結と会話は入れて下さい。恋人同士？　同僚？　先輩後輩？　何でもいいです。

　一人称で書くと、自分で思ってもいなかった、キャラクターの人物の内面や視点が見えてきます。見えなかったら失敗です。次の一人称書いて下さい。出来ましたか？

　そこで準備段階終わり。ここからが真のレッスンです。

レッスンスタート

　さあ、その作品をコピペして、地の文を少しづつ消しながら、相手役の視点で書いてみて下さい。

　めちゃくちゃ難しいです。

　作品を完成させるために、適当に言ったセリフに、全て意味付けしなければいけないのです。行動原理、生い立ち、裏の意味……。それを描かなければ作品として仕上がりません！

　テキスト、教会改革。領主視点と神父視点、2つの視点で書いています。はっきりいいます。神父は使い捨てのモブキャラのつもりでした。本編で出たときはとんでもないコメディーに作品を決定づけた暴走モブキャラだったのです！　それがこんなキャラに……。成長しました。書き終わったあと「こいつ誰？」と思ってしまいました。作者の思惑などどこにもありません。

　キャラがイキイキしてるのは、そのキャラに内面があるからです。そこが見えないと、作者の都合のよいコマにしてしまいます。

　一度、この体験をしてみてはいかがでしょうか。単なるキャラクターが、自分にとって愛おしいキャラクターになると思いますよ。