作者は分かる、私は分からない!

 2話目で質問が来ました。読みづらいと指摘された方が、どこが悪いのか聞いてきたので、読みに行ってアドバイスしました。


 すると、すぐに直し始めたではありませんか!!!


 素晴らしい! と、同時にこのグダグダ連載が役にたったと感動しました。しかもレビューコメントまで頂いて! で、もう少し読んでいったのですが、他にも問題点を見つけてしまいました。もし見ていたら参考にして下さい。他の方もね!



 さて、今回のテーマは、


「書いてる人は分かるけど、読んでる方は分からなくてストレスかかるときあるよね。もう読まなくていいか」と離脱される問題です。


 1番目。登場人物の名前が覚えられない!


 人の名前が覚えられない人は結構いますよね。私など、自分の作『貧乏奨学生の(以下略)』の主人公レイシアが、5話目終わるくらいまで書いてようやく覚えられました。マジです。


 まあ、それはレアケースとしても、読み専様など、一日に何作も読んでおられるのですよ。あなたの作品ばかりでないのです。

 そんな時、難しい読み方の登場人物が主役とかヒロインだったりすると、2話目以降、読めなくなったりするのは仕方がないと思いませんか?


 例えば、「皇海王流」 読めますか? どこまでが名字? すめらぎ かおる? こうかい おうる? こうかいおう ながれ? もしかしてミカエル? 分かりません。


 大体、このような名前の時は初登場の時にルビ、皇海こうみ王流おるか、括弧で皇海王流(こうみ おる)と読み仮名が振られるのですが、大概最初だけです。


 忘れる自信しかありません!


 作者は、思い入れがあって忘れないかも知れませんが、何作も読んでる方は絶対忘れます! 難しい読み方好きな方は、毎話最初の登場にルビ振って下さい。そのうち覚えます。一回で覚えて貰えると思わないように! オープニング飛ばして読む読み手もいるんだからね!


 2番目。会話文。誰が言っているのか分からないケース。

 これが、質問者の問題点です。名前の件は分かりやすいので先に書きました。


 2人の会話は分かりやすいのですが、群像劇となると途端に分かりづらくなります。よく、小説入門などに、「○○は言った、を繰り返さないように」とか、「名前は最初だけ、後は彼はとかにしなさい」とか書いてありますが、それは文学でやって下さい。


 もちろん、文学性の高い作品はそれで良いのですが、あくまでライトに、大衆受けしたくて、とにかく読み続けられていたいのなら、読みながらストレスを与えてはだめです! いつでも撤退して良いのですよ、読み手は!!!


 あなたが、会話の人物が分かっても、読み手が考えながらでないと読めないものは、残念ながら途中でフェードアウトしてしまいます。サクサク読みたいのです。無料のネット小説は。多少の誤字脱字は許せても、面倒くさいのは嫌われるのです。サクサクです! サラサラです!


 毎回、○○は言った、と入れてもいい位です。分からない、誰だろう、と考えながら読んでリズムが狂う方が損です。


 テクニック的には登場人物毎に一人称、自分の呼び方を変えるとか、語尾に特徴を持たすとか、次のセリフの相手の名前を会話の最後に入れるとか、いろいろありますが、それは他で勉強して下さい。


 読み手に理解してもらえるか!

 自分だけが分かってもだめだ!


 この目線を大切に持てるようになって下さい。


 ストレスだらけの、自分だけは分かるけど読み手は一瞬で分からない文章は、離脱率が高いですよ。


 

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