見知らぬ友人

俺は全焼した実家の前で呆然と立ち尽くしていた。放火だって・・。家族を失った悲しみに落胆していると、肩を叩かれた。久しぶり。元気出せよ。俺、BARをやってるんだ。飲みに来いよ。中学校の時、世話になった礼もあるしさ。差し出されたBARのマッチ箱からは、微かにガソリンの香りが漂った。

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