第29話 再会
文化祭への準備が進む中、彼は部員達のサポート役になっていた。
天文班・無線班・PC班などの各展示の下働きをしていた。
部員達は、彼に文化祭での発表の機会を与えなかった・・・
部員達は、彼にあの人を文化祭に招待する様に圧力をかけてきた。
彼は断ることが出来なかった、彼もあの人に会いたかったのだ・・・
ある日曜日に彼はあの人と連絡を取るために、H高校の文化祭へ行った。
彼はあの人を探して校内を当所も無くさ迷った。
彼が諦めて帰ろうと考えていた時、あの人と1年半ぶりに再会した・・・
中学生時代のあの人は少年の役を多く演じていたので、何時もショートカットの髪型であった。
今、彼の目の前のあの人は女性らしいセミロングの髪型をしていた。
あの人は少し驚いた顔をしていたが、すぐにあの笑顔で彼を迎えてくれた。
彼とあの人は、お互いに近況を語り合った。
彼はあの人がまだマンガと演劇を続けていることを知った。
彼は「理学部の部長をしているので、T高校の文化祭に来て欲しい」と言った。
あの人はうなずいて返事をしてくれた。
彼はあの人に例の「交換日記」を渡し、「必ず来て下さい」と念を押してその場を立ち去ったのだった。
交換日記にはT高校の文化祭の日付と「必ず来て下さい」と、一言書いただけであった・・・
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