第25話 後悔

高校最初の中間試験の結果を見て、彼は衝撃を受けた。

今までで最悪の成績であった。


高校では入学試験でほぼ同じレベルの生徒が集まっているので、

普段の勉学の努力が成績を大きく左右したのである。

彼が中学生時代に平素の勉強を疎かにしていたツケが回ってきたのだった・・・


ここでを入れ替えて勉強をすれば成績は向上したかもしれない。

しかし、彼は勉強より部活動に力を入れる様になった。


勉強の不振が彼の教室での行動力を失わせていた。

中学生時代と違って、教室での彼は無口で目立たない存在になっていった。


しかし、部活動だけでは昔の様に明るく振舞えたのだった。

カリスマ部長の指導と統率は素晴らしく、の多い部員達を見事にまとめあげていった。

彼はますます部活動にのめり込んでいった。



彼にとって高校は「部活動する為だけに行く場所」になった・・・

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