「人物紹介&用語集」その3

 第七部と第八部についてです。

 設定説明より、文章で描ききれなかった部分の補完が主になっています。


 ◆人物紹介  ※メイン数人の年齢や内容は第八部の終了時点でのもの


 ヤルン:18歳

 魔術学院の講師から一転、お姫様の護衛役として雇われ、騎士見習いに。

 それに伴い、マスタークラスの「魔導師」になった。


 魔力は更に増え、魔導具の石も濃い赤から漆黒へと変化。

 本来は誰にも分からない、発現前の魔力を感じ取る能力があることが判明した。

 ココの婚約者にされて戸惑う一方で、最も恐れているのは「女装が趣味」という噂が広まること。



 キーマ:18歳

 ヤルンに巻き込まれる形で王都に来て、スヴェイン王子の護衛役に。

 立場も「剣師」になった。が、それより「ヤルンが王都に行ったらついていく」という願いを叶えたことの方が、本人には大事だったりする。


 リーゼイ師範には手紙で知らせたものの、当然、「手紙で知らせる内容じゃない」と叱られた。

 二人の婚約については、呆れながらも面白そうだと思っている。



 ココ:18歳

 姫のスカウトに応じ、ヤルン同様に護衛役・騎士見習い・魔導師に。

 魔力も増え、石は濃い青から薄い赤へ。


 恋愛対象ではなかったため、「ヤルンと婚約すれば、自分の抱える問題は全て解決だ!」と気付くまでに時間がかかってしまった。

 現在の気持ちは、「人として好き」が3割、「魔力が好き」が3割、「一緒にいれば訓練が出来る!」が4割。


 実はヤルンの女装姿をこっそり気にいっている。



 オルティリト:?歳

 ヤルン達をウォーデンに送り出した少し後、姫から「ヤルンを寄越せ」と命令され、諸々の事情もあって王城勤めをすることに。


 日中は教官として兵士の面倒を見、夕方以降は弟子達に魔術の手解きをする毎日を送る。

 ヤルンの魔力がこれ以上は増えなさそうなのを見て、ガッカリしているが……?



 □第七部の登場人物


 ルング:40歳

 スウェルとウォーデンの間にある関所の兵士長。

 知り合ったヤルン達を、水晶を巡るに領間の騒動から救ってくれた。



 オフェリア:21歳

 ウォーデン魔術学院の若き女性教師。

 治癒術の研究が認められ、一人前の魔導師としての地位を得ている。


 ヤルン達とは、最初は常識の違いに戸惑いつつも、接しているうちに慣れていった。

 誘拐を目撃した時は人生で一番の恐怖を味わった上、説明を受けた後も子ども達にどう説明すれば良いのか、学院長と悩むことに。



 メルィーア:?歳

 魔術学院の学院長。学院の行く末を案じ、ヤルン達に学院改革の依頼をする。

 ふくよかで上品なマダムだが、外見に似合わず、表に裏にと画策する策士。

 ヤルン達へのスカウトに失敗したのち、誘拐騒動が勃発。事態の収拾に苦労した。



 ハリエ&セオドア:10歳

 学院の3年生。ハリエは赤毛の勝気な少女。

 セオドアは優等生タイプの眼鏡の少年。

 講師が挨拶もなく突然いなくなってしまい、みんなで大騒ぎ。

 大人は勝手だ、横暴だ、としばらくは怒っていた。

 ※この学院の生徒は暴れると危険です。



 □第八部の登場人物


 セクティア:20代中盤

 何年もかけて手に入れた、新しい護衛役にご満悦のお姫様。

 この数年の間に、夫であるスヴェイン王子との間に双子の子どもをもうけたが、母親になっても全く丸くなる様子がない。

 魔術について勉強中。



 シリル&ディエーラ:3歳

 セクティアとスヴェインの双子の子ども達。

 そっくりの顔付きで、揃って動き、喋る。

 ヤルンと接触したことで、魔力を持っていることが判明する。

 魔導師になるかは、もっと成長してから決めれば良いはずだけれど……?



 ユリア:20代前半

 スヴェインの妹で、ユニラテラ王国の第一王女。

 セクティアとは初対面時に揉めたものの、その豪胆さに触れて心酔。

義姉おねえ様」と呼んで慕っている。

 現在は結婚して城を出ている。



 レストル:30代中盤

 セクティア姫の護衛役をまとめる隊長。

 新入り二人に色々と教えてくれる頼れる兄貴分。

 でも、二人の普通じゃない部分にちょくちょく驚かされている。



 ◆用語集


「魔術学院」

 兵役前の子どもに、主に魔術について教える学校。

 素養さえあれば7歳から入学可能で、10歳には魔導書が与えられる。

 ユニラテラ王国内には幾つか存在している。


「詠唱短縮」

 本来より短い呪文で魔術を発動させる技術。

 複数の魔術を一つに組み合わせることも可能。


「布」

 転送術が組み込まれた魔導具の布。

 2枚1対になっており、魔力を注ぐことで物質を移動させることが出来る。

 ヤルン達が飛ばされた布には、魔力を強制的に奪う術も同時に仕込まれていた。


「カフス」

 魔力が増えたヤルンのために、師匠が用意した「腕輪」の上位魔導具。

 耳に装着するため、普段は髪の毛で隠すことが出来る。

 石の色も一段階増え、最上位は漆黒。


「宮廷魔導師」

 城勤めの文官で研究職。

 城に結界を張る業務の他にも、魔術に関する文書の管理、薬の製造などを行う。

 騎士や兵士の人手が足りない時には、そちらの手助けに駆り出されることもある。



 ◆地理関係


「ウォーデン領」

 スウェルの南に広がる領地。広さや領民の数はスウェルの1.5倍程度。

 放牧による畜産が盛んで、名物はもちろん肉料理。

 魔導士の育成にも熱心で、町には魔術学院がある。

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