どろぼう
ぼくが盗むのは
悪いこころ
あの人も その人も
笑って くらせるように
ぼくが盗んでも
だれも気がつかない
あらわれたときには
もう なくなっているから
ぼくが盗んだら
みんなは 笑う
あっちでも そっちでも
よろこんで たのしんで
ぼくが盗むと
どくどく 黒くなる
ぼくの からだは重くなる
そのうち 歩けなくなるのかもしれない
それで いいんだよ
それでいい
みんなが笑っていて
だれも 悲しまない
これで いいんだよ
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