それはまるで絵画のようで

垂直回転

第1話

「私たち、別れましょう」

 金曜日になったら立ち寄る、いつもの大衆居酒屋で食事を済ませていた時である。彼女がジョッキのビールを半分ほど飲んだところで、突然別れ話を切り出してきた。

「そう。じゃあ、合鍵返すね」

 私は少し間を置いて、彼女の部屋の合鍵を机の上に置いた。彼女が大げさに大粒の涙をこぼしていたせいだろうか。私はやけに冷静だった。

 こんなもんか。

 彼女には好意を抱いていたが、最後はこうもあっけない。来月は付き合って1年になる予定だった。思い出を語り、記念日の計画を立てていたのが昨日の出来事である。少し遠出をして、温泉に入ってのんびりしたいと言っていた彼女の頭の中は、別れ話でそれどころじゃなかったのだろうか。結局私は、彼女のことを見ていなかった。

「私は楽しかったよ」

 これ以上この場にいる必要はないと判断した私は、ひと言つぶやいて大衆居酒屋を出た。

 いつもと違う帰り道には、見覚えのない建物が数軒建っていた。


 帰宅して早々シャワーを浴びる。

 自宅に帰ってきてもやることがないから、もう寝よう。

 シャワーを浴びたあと、カモミールが入ったティーポットに湯を注ぐ。服を着て、髪を乾かすくらいには丁度良い温度になっているだろう。

 リビングでくつろぎながらスマートフォンのロック画面を確認すると、1件の留守電話の伝言メッセージが届いていた。さきほど別れた彼女からではなく、母からのメッセージだった。

『——……もしもし、八千代? お母さんだけど、明日はおばあちゃんのお葬式よ』

 未明に亡くなった祖母のことだった。

『明日の午前9時。八千代も参加しなさい』

 そう言ってメッセージが切れた。

 喪服は、今日の昼休み時間を利用して購入した。リビングの隅にある紙袋がそれだ。

 小学2年生の頃、両親が共働きだったため、祖母にはお世話になっていた。あの頃の記憶は今でも鮮明に覚えている。畳の香り、仏壇、古時計、額装された油絵、そして祖母の横顔。

「今思えば……」

 私は、妙にクリアになった頭の中で過去の自分を思い返すと、便箋とボールペンを取り出してペンを走らせた。



祖母には大変お世話になりました。

祖母の家は、正直に言うと娯楽の少ない環境でした。

本や漫画、ゲームは置いておらず、リビングには机、椅子、箪笥、仏壇、油絵、そしてお菓子とテレビのみ。

畳の上でごろごろしては庭に出て竹馬で遊んだり、花壇をぼうっと眺めていました。

私が知っている親戚の方々でしたら、暇を持て余している私に声をかけていたでしょう。

一緒にどこかへ行こうか?

もっとお菓子食べる?

テレビのチャンネルを変えようか?

しかし、祖母はうんとすんとも言わず、静かにテレビを眺め続けるだけでした。

表情を変えず、時々眠たそうに目を細めるくらい。

当時の私は活発な少女でした。

友人と外へ飛び出しては、公園で傷をひとつふたつお土産に持って帰るくらいには。

だから周りには、退屈を我慢できない子どもだと思われていたのでしょう。

しかし、私はひとつ気付いたのです。

私はかまってくる人が苦手だ、と。

そんな子どもでした。

私が声をかけない限り、祖母は目も合わせなかったでしょう。

そんな距離が、私にはとても心地よかった。


なぜ、祖母は私の心を見透かせたのでしょうか。

祖母も、私と同じだったのでしょうか。

それとも、私のような人間が傍にいたからなのでしょうか。



 ペンを走らせては止め、斜線を引く作業を繰り返していると、夜はお構いなしに更けていった。

確か、最後に会ったのは先月だ。

 もう長くはないと聞かされ、八千代は父と一緒に祖母のいる介護施設を訪れた。母は丁度海外へ行っていたため、後日会いに行くと言っていた。祖母のいる介護施設を訪れるのは初めてだった。

 職員に案内され、ドアを開けるとそこにはいつもの祖母がいた。仰向けで寝ており、静かな表情をしていた。見慣れた横顔だった。

「今は安定しています」

 職員がそう言うと、深刻な顔をした父と一緒に部屋を出て行った。

 私は、祖母が横たわっているベッドに近づく理由を探していた。祖母から特別可愛がられていたわけでもなく、親しいというわけでもない。祖母にとって、私は数人いる孫のうちのひとりという程度の認識だろう。それに、学業とバイトを両立した生活が忙しく、祖母とは数年会っていないこともあり、気まずさに拍車がかかる。

 祖母の隣にあるサイドボードの上に、見慣れた花が生けられていた。その花は、祖母の家の庭に植えられていたものと同じ花だった。親戚が庭から摘んできたのだろうか。見慣れた花を確認するように、祖母のほうへ近づいた。すると、祖母の瞼が微かに動いた。

「……イチヨ?」

 祖母のうつろな瞳が私を捉えようとする。思わず体を強張らせた。

 イチヨ?

 祖母は寝ぼけているのだろうか。

「……」

 私は何も答えず、ただじっと祖母を見つめた。正直に名乗るのべきかどうか迷っていたのである。

「イチヨは相変わらず気まぐれね。全く音沙汰がないと思ったら、急に会いに来てくれるんだもの」

 どうやら、私をイチヨと勘違いしているのだろう。祖母は今まで見たことのないくらい優しく微笑んでいた。

「そうだわ、今度お家にいらっしゃいな。あなたと瓜二つの孫がいるのよ。写真を見せてあげる」

 瓜二つの孫?

 一体誰のことを指しているのだろうか。

 私は片っ端から孫の顔を思い浮かべていた。

「ふふ。こんなこと言ったら、焼きもちしちゃうのよね。イチヨは」

 祖母は無邪気な笑顔を向けると、徐々に目を細めていき、静かに目を閉じた。寝息は聞こえないが、掛布団が微かに動いているのを確認した。

「八千代」

 ドアの向こうにいた父が部屋に戻ってきた。さきほどと変わらず暗い表情のままだった。

「おばあちゃんには挨拶したかな?」

「……うん」

「そうか」

 父は祖母の隣に立ち、ベッドの手すりに手をかけた。

 私と違っておばあちゃんとお父さんは親子なのだから、思うところは多いはずだ。

 父の重々しい背中を眺めながらも、私の頭の隅にはイチヨという人物が引っかかっていた。私は帰り道に、イチヨという人物について父に聞いてみた。しかし、親戚の中にいないことを知った私は、諦めるしかなかった。

 肝心の祖母は、私をイチヨと勘違いした日以降ずっと眠っている状態が続いていたらしい。介護施設の職員に聞いても、まったく同じことを言っていた。つまり、祖母の声を最後に聞いたのは私であった可能性が高い。そして、最後の言葉を知っているのはきっと私のみである。私は優越感に近いものを感じていた。しかし、その言葉は私自身ではなく、他者に向けられた言葉だった。そのことには不満を抱くほかなかった。

 私は再びペンを走らせた。



もし、前世と来世があるのならば、また巡り会えることを願っています。

今度は、あなたの近しい友人、もしくは恋人として。


八千代



 ペンを置き、慣れない手つきで紙を三つ折りにする。そして、忘れないように喪服の裏ポケットに入れてから眠りについた。


 いつもとは違う電車に乗り換えなければならないため、少し早めに家を出た。喪服が入った鞄を肩に下げながら電車に乗り込む。土曜の朝は明るい表情をした乗客が多い気がする。

 あそこにいるカップルは、今からデートなのかな。

 壁に寄りかかって通話しているあの人は、誰かと待ち合わせでもしているのかな。

 私も今から、大切な人と会う予定だ。

 電車で1時間。そこから徒歩15分のところに葬儀場があった。静かで緑豊かな場所。すれ違う親戚と挨拶を交わしながら化粧室へ向かい、喪服に着替えることにした。

「こっちよ、八千代」

 母が手招きする。私は母の隣に座り、席が埋まるのを待つ。意外と参列者は多かった。見知った親戚もいれば、全く知らない人達もいた。泣きすする声や、悔やむ言葉を聞き流していると式は始まった。

 父と母に続き、焼香の順番が回ってきた。親戚や両親がやっていたように手順を進める。眠っているように見える祖母の横で手を合わせた。そして、胸ポケットにしまっていた便箋を献花と一緒に添える。なるべく他人から見えないように便箋を花の山に埋め、出口へと向かった。

 ふと、通路側に座っていた女性と目が合った。祖母と同じくらいの年齢だろうか。気品のある雰囲気をまとい、やや近寄りがたい印象を受ける老婦。その見知らぬ老婦は何事もなかったかのように目を逸らし、祖母の遺影に視線を戻した。目が合ったことに疑問を感じながらも、私は両親のもとへ行った。

 次は火葬場へ向かうことになっていたが、私は化粧室へ向かうと両親に伝え、速やかに火葬場から離れた。今になって、朝食のバナナとヨーグルトが本領発揮したのである。化粧室と火葬場はなかなか離れた場所にあり、戻る頃には祖母は炎に包まれているだろう。このまま丘の上で、煙突からでる煙でも眺めていようと考えた私は、化粧室がある本館と火葬場の間にあるベンチに腰かけることにした。案の定、腰をかけたところで薄らと煙が立ち始めた。

「先客がいたとは」

 不意に声をかけられた私は体を大きく跳ねた。そこには、さきほど目が合った老婦の姿があった。

「お隣失礼するよ」

 そう言って私の隣に腰かけた。少し掠れた、年季の入った声。鼻に届いたのは焼香の残り香。お互い焼香の香りをまとう環境にいたのだ。きっと、彼女の鼻にも私に残った焼香の香りが届いているだろう。

「あなたは、お孫さんで?」

「……はい」

「棺に便箋を忍ばせていたみたいだけど、相当祖母に可愛がられていたのかしら」

 少し棘のある口調だった。老婦は煙突から出てくる煙を眺めており、目を合わせようとはしなかった。

「可愛がられていたというよりは、お世話になった程度です。思い出は少ししかありませんし、手紙の内容もその程度です」

「そう」

 老婦は鼻で笑った。

 なんて印象の悪いばあさんだ。

 鼻で笑われるようなことをした覚えのない私は、心の中で中指を立てていた。

 この老婦は一体何者だろうか。

「手紙の内容は、懴悔?」

 老婦の声のトーンが変わった。相変わらず煙突から出ている煙を眺めているせいで、どのような表情をしているのか分かりづらい。

 私の手紙の内容は懴悔のつもりではない。

 予想外の質問に少し焦りを感じながらも、なぜこの老婦がその言葉をこちらに投げかけたのかを考えた。

「それは、あなたのことでは?」

 頭の中でパッと思い浮かんだことをそのまま伝えると、老婦はやっとこちらに顔を向け、苦々しいものでも食べたような顔をした。

「生意気に詮索するんじゃないよ」

「それはお互い様かと」

 老婦の反応から察するに、答えは的中、もしくは遠からずといったところだろうか。私の鎌かけは成功した。普段の私なら、初対面の見知らぬ老婦に余計な詮索はしない。

 でも何だろう。

 このばあさん、初めて会ったような気がしない。

「懴悔、か」

 老婦は私の目をじっと見つめた。か細い体が弱弱しく感じないのは、背筋がピンと伸びているせいなのだろうか。目つきにも力強さを感じる。

「なに、心残りみたいなもんだよ。最後に、あの人の声が聞けなかった」

「祖母の容態が急変した時、会わなかったんですか?」

「会いに行った。でも、喋れる状態じゃなかった」

 老婦の話を聞いたところ、私と父が訪れた翌日に祖母と会ったらしい。早朝に訪れ、一日中祖母の隣にいたが、目を開けることはなかった。老婦はそのあとも時間を見つけては介護施設に通っていたが、声を聞くことも目を合わせることもなかった。

 ひと通り喋ると、老婦は静かにため息をした。そして、革製の小さな鞄から取り出した煙草に火を点け、老婦は再び煙突の煙を見つめる。煙草の煙が煙突から出る煙を追いかけて行った。

 火葬する時間は一時間程度と聞いた。腕時計で現在の時刻を確認すると、あと30分経ったら戻らなければならない時間になっていた。

 私は腕時計から目線を外し、老婦の視線の先を見つめた。祖母の体から出ている煙が、晴天の向こうへと消えていく。あの煙を見つめていると、まだ祖母が近くにいるような気がした。

「あんたが最後に聞いた祖母の言葉は?」

 老婦の言葉によって、先月のことがつい昨日のように記憶が蘇る。私ではない、誰かに向けた最後の言葉。

「私が最後に聞いた言葉は、私に向けたものではありませんでした」

 じっと煙を見つめる。まるで、そこに祖母がいるかのように。

「私を、誰かと間違えたのでしょう」

「……そう」

「あなたは何だったんですか?」

「なに、他愛のない会話だったよ。数ヶ月前だったかな」

 老婦は、不定期に祖母のもとへ訪れていたらしい。老婦が住んでいる住所を尋ねると、祖母の家から相当離れている場所の名前が返ってきた。

「祖母とは、どのようなご関係で?」

「……ただの友人さ。高校時代の同期」

「高校が同じだっただけで、おばあちゃんになっても友人であり続けるなんて、相当仲が良かったんですね」

「どうだか」

 老婦の返答が段々短くなっていく。これ以上答えたくないという雰囲気を察したが、私は最後に聞きたいことがあった。

「……祖母は、その、学生の頃はどのような感じだったのでしょうか」

 祖母がどのような人だったのか、私は全く知らない。知っているのは、幼少期の頃にお世話になった祖母しかしらない。あの後も時々会ってはいたが、祖母についての情報が更新されることはなかった。ひとつ前までの私だったら、祖母のことを気に留めたりはしなかっただろう。しかし、今の私は祖母について、どのような情報でも知り得たくなっていた。

「さあ? 昔のことは忘れた」

 老婦が嘘をついているのは明らかだった。ただの同期ならこの葬式には来れない。葬儀案内状が届くわけがない。この場にいるのは、親族か親しい間柄の者しかいないのだから、老婦はきっと、祖母の親しい友人だったのだろう。

「ケチ」

 私は拗ねたように唇を尖らせた。

 言って減るものじゃないじゃん。

「あんたは、人の事情をやすやすと他人に喋るの?」

「じゃあ、当たり障りのない程度のことは?」

「直接本人に聞きな」

「当の本人はもう煙になっているんですけど?!」

「じゃあ、そういうこった」

 これ以上粘っても老婦から祖母の情報を得ることは難しそうだ。どうにかして、老婦以外の人に祖母の話を聞くことはできないだろうか。それも、怪しまれずに。

 お父さんに聞くのもなぁ……。

 最後に祖母のお見舞いに行ったときの父を思い出した。あの姿を見てしまったら、しばらくは祖母のことを聞く気にならない。老婦の言う通り、直接本人に聞く方法しかないのだろうか。

「シャーマンになれってこと?」

 大学生にもなって、考え出した答えがこれだ。半分冗談で、半分本気だった。

「可能性を捨てきらないところは嫌いじゃない」

「……初対面の人にこういうことを言うのは何ですが、あなたって面倒な人ですね?」

 私がそう言うと、老婦はため息を漏らした。私から視線を外すと、煙突のほうへ顔を向ける。煙突は煙を吐くのを止めたが、骨が焼けたにおいを残していった。

「煙が消えた。骨、拾いに行くよ」

 老婦はベンチから腰を浮かせ、来た道を戻ろうとした。

「待ってまだ話が」

 これ以上聞いても無駄なことは分かっている。しかし、私はまだこの老婦と会話をしたかった。

 火葬場に向かう老婦の跡を追いかけると、老婦は私を横目で見て再度ため息をついた。

「あんた、人と真面目に付き合ったことがないだろう」

 老婦のぶっきらぼうな口調は今に始まったことではないが、今までで一番ぶっきらぼうだった。

「はあ~? ありますけど~? 最近フラれましたが?」

「そういうことじゃない」

 老婦がぴしゃりと言い放つと、私は口をつぐんだ。

 人と真面目に付き合うって、どういうことだろうか。

 お互い良い関係を築くこと?

 自分を曝け出して受け入れてくれること?

 喧嘩してもまた仲直りすること?

 そんなの、人それぞれじゃない?

「恋人に限らず、友人でもいい。ちゃんと見なさい」

 分かっている。

 老婦が私に言いたいことは分かっている。老婦も、私がどういう人間か分かっている。不思議な感覚だ。老婦とは会って間もないのに、私のことを幼少期から知っているように思えた。まるで、ずっと傍にいたかのようだった。

「向き合おうとしたら、死んじゃった」

 素直な言葉が出てきてしまったのは、その感覚のせいだった。

 声に出した瞬間、目頭が熱くなっていく。

「……は?」

 老婦は歩みを止めた。私は老婦の数歩先で止まった。静かに深呼吸をして昂った感情を落ち着かせると、徐々に熱が冷めていった。

「そういうこった」

 そう言って、私は足を動かし始めた。冷静になったばかりのぎこちない私を、老婦に見られたくなかった。だから、老婦がどのような顔で驚いていたかは分からない。

「あぁ、そういうことかい」

 老婦はこれ以上何も言わなかった。少し後ろで聞こえていた足音が、一歩後ろまで近づいてくる。

「それで、人と真面目に付き合ったら何か良いことでもあるんですか?」

「人それぞれだが、あんたは間違いなく面倒な奴になる」

「はあ?!」

 私が素っ頓狂な声を出した時には、二人は火葬場の扉が見えている所まで辿り着いていた。扉の周りには、葬儀場で何度も見た表情が並んでいた。骨の姿になった祖母に近づくにつれて、私も彼らのような表情に染まりかけた時だった。

「祖母のことを、ひとつだけけ教えてやろう」

「え? なに急に」

 老婦は火葬場にいる人たちを眺めたあと、動揺した私に笑顔でこう言った。

「祖母の初恋の人は、この私だ」

 老婦は鼻を鳴らし、スタスタと火葬場の扉へと行ってしまった。

 私は、彼らと同じのような表情に染まれなかった。さきほどの老婦の言葉がずっと頭に残り、鳩が豆鉄砲をくらったような顔をしていただろう。

 心ここにあらず。

 私はただ、祖母の骨を拾う老婦から目が離せなかった。


end

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