舞との恋愛はできないなんて誰がいった?

mai

第1話 自己中な僕

 ある日のなんともない朝。大音量で曲が鳴り、私は目覚めた。でも朝の5時。

 「うるせーー-------」


 あれ?俺、こんな時間にアラームかけてないよな?でも、アラームが鳴った。てことは、舞だな・・・・・・

「おいー、まいー。お前またやったな。ていうかラーム鳴らすなら、お願いだから普通のアラームにしてくれ。て、起きろーーーー」

でも舞は寝ていた

「zzzzzzzz」


              高等学校の入学式の朝


 という夢を見た奏であった。

 奏はとびおきた。「はっっっはーはー。ゆ、ゆめか」でもきょうは、入学式の朝に俺は、俺は変な夢を見た。これが正夢になるとは、

誰も知らない。


                 5年前

 僕は、奏。お兄ちゃんの響とおかぁさんと暮らしている。でも最近の、学校もつまらないけど、1つだけ楽しみがある。それは、近くに住んでいて、幼馴染の舞と話したり、一緒に学校に行ったりすることだ。

 本当につらかった。それは、学校で舞がいじめられていたからだ。それに一番つらかったのは、僕が弱くて止められなかったことだ。

 それに、保身のためにいじめてしまった。それがとても辛くて、忘れた日なんて少しもなかった。でもそれは去年の話。だけどそれがなくなったわけではない。舞の記憶。そして、心の傷は一生治らない。それをまだしっかり理解してい。

 でも、今はそれ以上に舞との日々を楽しみたい。そんな、自己中なことを僕は考えながら、歩いていた。そんな時、ドアが開いて声がした。


「おはようーかなでー。きょうもイケメンですね~」

 いつも、僕は舞の家の前で待っている。それが、1日の始まり。でもそれで良い。いや、それが良い。

「おはよーまいー。てかそのイケメン呼びやめてよ~。照れるじゃん(笑)」

 こんな日々が続けばよい。そんなことを思っていた。


「昨日の宿題、難しかったー。あ、でも奏頭良いもんね。」

「いや、お前が勉強してないだけだろ~」

「そんなこと言ってー、顔赤いよ~。か~な~で~ 照れんなよ~」

「はっ?照れてないし(焦)」

「やっぱり、奏はかわいいね!もー 惚れたら責任とってね(笑)」

そんな会話をしているが、一番うれしいのは意外と僕だったり・・・・・・


 そして、「とーちゃーく」そんなことを言って、少し舞に笑われた。少し恥ずかしくもあり、嬉しくもあった。

 そして教室に入り、舞が一気に静かになり雰囲気も突然と変わった。それは、どれだけ鈍感な僕でも分かった。でも、理由がわからない。本当にわからない。でも馬鹿な僕は言ってしまった。

「どうしたんだよ~。舞?。そんなに静かになってよ~雰囲気も変えるなってよ~」

 それを言って、僕は後悔した。でももう遅かった。その一言で始まった。

     舞に対してのいじめが・・・


 僕は知らなかった。また、いじめが始まっていることを。

 でもそんなことを思っても、意味がないのは知っている。でも知っていれば。変化しているのに気が付けば。でもそんなことを考えてしまう。そんなたらればで誰も喜ばない。去年のいじめは終わったと思っていた。でもそれは思い込みに過ぎなかった。でも、去年とは違う。

 僕は気が付いたら止めていた。何も考えていない。そして何より自分のことよりも、舞のことを考えていた。いや舞のことしか考えていなかった。そんな自分になって少しうれしい。だからと言って、止まるわけではなかった。でも、少し舞は嬉しそうだった。

 チャイムが鳴りHRが始まった。

 僕たちの担任は、いつも少し遅れてくる。だから、チャイムでいつもみんなはいじめをやめている。そんな日々はすぐに終わってしまうことを願っている。そう、前までは願っていた。でも今日は、舞と、いじめる奴らの間に入って、止められた。それがとっても嬉しかった。それに舞が少し泣きながら言ってくれた。

「ありがとね。とっても嬉しかったよ!これからも助けてね。よろしく」


そんな会話から、HRは始まった。

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