月が輝く夜に·····

Rie✡

第1話 出会い

そう·····彼女との出会いは突然にやってきた。

飽き飽きとしていた、退屈な日常が180度 変わったんだ。


あれは俺がまだ高校生の春頃だった。深夜まで流行りのゲームをしていて授業中にも関わらず、眠りに就こうとしていた まさにその時だった。


扉がガラガラと開き、ぽちゃ子(当時の担任のあだ名)の隣に居たのは綺麗な茶色の瞳。栗色のさらさらロングヘアに抜群のプロポーションをした美少女だった。


(な、な、何てゆう美少女·····。モデルみたい)と俺は

密かに思いながら、眠気なんて一瞬で飛んでいった。

それはクラスメイト皆、同じだったらしく、教室中が

ざわざわと騒がしく、女子ですら顔を赤くしていた。


佐野 みるくと、黒板に ぽちゃ子が書くと挨拶をするように。と言われた転校生はにっこりと笑いながら 「うち、佐野 みるく って言うねん!!変な名前やろ? 仲良くしてなぁ!!」と実にフレンドリーだった。笑。


皆は くだけた態度の転校生に唖然としながらも、

次の瞬間、笑いの嵐が起きた。面白い!可愛い~!!

と、男女問わず、キャーキャーと転校生を歓迎した。


「皆さん、まだ授業中ですから お静かに!

良い子にしていたら、今日の放課後に佐野さんの

歓迎会を先生の自費で近くのカラオケBOXで行います。皆さんは実質タダよ。

なので行きたい方は後で紙を配りますので、

それに出席、欠席それぞれに○をつけて下さい」



(おぉ、ぽちゃ子めっちゃ気が利くじゃん!!

俺カラオケめっちゃ好きなんだよね!ラッキー♬︎)

とめちゃくちゃ浮かれていた。たまたま今日はバイトも何も予定がないので、早く放課後にならないかな?

そう子供みたいに ワクワクとしていた。


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