2話 計画通り? ①

(明依視点)

何故か視点が上にあり、幽霊になっていた。

だけど、私はまだ、死んでいない。何故そう言えるかって?私が今いるところが、そういうところだから。


 混乱しているけど、ずっと動けなかったことよりはマシかと思うことで落ち着けた。

 今の私を言葉で表すと"生霊"だと思う。それも意思がある、ね。特にやる事ないしなぁ〜

 

「さぁ〜て何しようかな?」


 そうだ。家に帰ってみよう。


……………


 懐かしの我が家だ。中をまわってみると誰もおらず、みんな出かけていていた。

ってことで、

 

「霊体なんだし、プライベートな家族の部屋でも見てみよう!」


壁なんてすり抜けられることは、検証済みだ。一回だけだから、なんて思いつつ各々の部屋に向かった。


 私の家族は3人家族の一人っ子だ。

まず、母 揺子(ゆりこ)の部屋にきていた。

白を基調とした部屋で、物が少なく殺風景だけど、ほんわかとした優しい雰囲気が漂っていた。なんとも母らしい。

 ただ、クローゼットに下着(露出多め)が大量にあったり、メイド服があったり、猫耳カチューシャ(としっぽ)があったりした。認めたくない母の所持品に私は目をそっと逸らした。


 次に、私の部屋!定期的に掃除をしてくれているらしく、前見た時とあまり変わっていなかった。ただ隅々まで掃除されているので、色々とバレていなかった物が掘り出されていた。あった場所にないモノがいくつかあったのだ。

 

「ヤバい、ヤバい」


 私が家に帰って来たら、確実に怒られるやつだ、コレ。ちなみに隠していたモノはこんな感じ。

・テスト(0点)×4

・テスト(100点)×5

・密かに母の部屋から持ち出していた薄い本

・ずっと捨てそびれていたた泥団子×10が入っ

 たジッパー

・親の寝顔アルバム(隠れて撮った) 

                 etc.

 このテストについては、両親には存在すら教えていない。また、薄い本や寝顔アルバムも言ってない。

 それが、見つかった。漫画で見るような冷や汗をかく、あの感じがする。


「…………」


 気持ちを入れ替えて、父 九雲(くずも)の部屋へ向かった。



・・・・・

次話も、明依視点になります。

 私の作品をご覧になり、ありがとうございます。pvや作品がついた時は、万歳して喜びました!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る