第9話 冒険の準備
翌朝、3人でミラセアとキーラの武器を探しに武器屋に向かう
ビーナム武器店
ここは、前に採取用のナイフを買った武器店だ。
「ビーナムさん、この2人の武器が欲しいんだけど」
武器屋のおじさんに声を掛ける、
ちなみに、このビーナムさんは親父さんの飲み友達だったりする。
「おお、ナオか。何が欲しいんだ?」
「こちらは、おそらく両手剣だけど、長い事剣を握って無かったので
長剣も考えている。
もう一人は小剣か短剣、使うのは初めてなんだ」
おじさんは考えながら
「おう、べっぴんさんだな。両手剣なら、これくらいか?」
ミラセアに両手剣を手渡す
「思ったよりも軽いな、これなら大丈夫そうだ。これはいくらだ?」
「金貨で5枚だ」
一概には言えないが、日本円で大体50万といったところか、
「では、それで頼む、小剣と短剣はどうだ?」
「嬢ちゃん、これを持ってみな」
1本の小剣を渡される
「自由に振ってみな」
「うん」
ぎこちないながら、小剣を振っている
「まだ、体重が軽いのか身体が持って行かれるな、
今はまだ短剣にしておいた方が良いだろう」
「わかった、短剣を試させて」
「嬢ちゃん、こっちを振ってみな」
「うん、わかった」
短剣の方が振りやすそうだ。
「キーラ、これでいいか?」
「うん、これにする」
「ビーナムさん、全部でいくらですか?」
「金貨6枚と銀貨5枚だ」
ビーナムさん、だいぶ安くしてくれてるな・・・
「はい、確認をお願いします」
「よし、武器もそろったし、次は防具屋に行こうか?」
マーランド防具
「すみません、この2人の防具をお願いします。とりあえず遠出する予定は無いので
動きやすさを重視でお願いします」
「おお、ナオ君、いらっしゃい」
ここは、
皮の胸当てに近い皮鎧を勧められて、そのまま購入、合計金貨2枚だった。
マーランドさんに調整してもらう。
「もう、お昼だね・・・食事にいこうか」
3人で食事に行く、今回はみんな大蜥蜴の香草焼きを頼む
キーラは昨日僕が食べているのを見て、次は食べようと思っていたらしい。
テーブルで食事が来るのを待ちながら話をする
「後は何か必要な物はあるかな?」
「流石に何も荷物を持ってないのは不自然じゃから、
背負い袋と水筒は要るじゃろうな」
「マント必要」
「じゃあ、食事の後で見に行こう」
食事終えて、主に革製品を扱う雑貨店に入る
「すみません、背負い袋と水筒、それにマントが見たいのですが」
品物を買って今日は帰ろう
宿の部屋に戻って明日の相談をする
「明日はギルドで依頼を受けよう、2人のランクはGだから、
おそらく3人で採取依頼を受ける事になると思う」
「ある程度採取出来たら、2人に周囲を警戒してもらって
ストレージの中の物の検証をする
たぶん検証に2時間ぐらいはかけると思うのでよろしく」
翌朝、ギルドで依頼を探す
「採取依頼が多いな、どれにしようか?」
「ナオ、何があるか読んで」
キーラのリクエストに応えて読み上げる
「わかった、メルべ茸、マーシの実、コメルカの実、ナクラの実、
ジクナスの実、ボーナ茸、サルム茸、ナーリムの実、こんな所かな」
「ジクナスは高い場所だから取れない、ナーリムは水の中だから無理、
サルムはまず見つからない、ナクラはもう無いと思う」
キーラ・・・・・いや、キーラ先生・・スゴイ
「じゃあ、メルべ、マーシ、コメルカ、ボーナの4つか」
「それなら、見つけられる」
「それじゃあ、それを狙ってみようか」
カウンターに並ぶ
「すいません、採取依頼メルべ茸、マーシの実、コメルカの実、
ボーナ茸をお願いします」
「はい、これが受付表です」
よし、それじゃあ行こうか。
採取の場は、まさにキーラの独壇場だった。
「ナオ、これメルべ」「マーシ、あそこ」「コメルカここにある」
「ボーナはこの奥」
すごい、午前中に集め終わった。
とりあえず、全部籠ごとストレージに入れる
「ごめん、これからストレージの中身を検証はじめる、
何かする時は声をかけるけど
周囲の警戒をお願い」
「うん、わかった」「おお、まかせよ」
【ストレージ】 ヴォン♬
2人に周囲の警戒をまかせて、検証を始める。
1つ出して見て、大きさと大体の形を授業で使っていたノートに書き込む。
武器に打ってある刻印もできるだけ正確に記入する
今までは比較的小さくて使えそうな物があれば、細かく調べてみて、
少しでも大きな物はそのままストレージに戻していたけど・・・
Barrett M82A1
これ、大きいけど、どうしよう、見たことがあるぞ。
似たようなのを確かアニメで担いでいたよな
手に持って持ち上げてみた、重いけど持ち上がるな。
刻印を見つけて、ノートに写していく
12.7x99mm NATO これが弾かな?
リストを調べる、あった多分これかな
金属製の箱が出てきた、100発入りらしいが・・・弾がデカイ
なんだ、この極太マーカーペンみたいだ、
つまむじゃなくて普通に握れる大きさ。
弾倉の外し方は大体わかる、刺さっているあたりの金属部品を動かすと外れた
弾倉に弾を1個1個押し込んでいく、とりあえず弾は6個でいいか
弾倉を向きに気を付けて差し込む、よし入った
知ってるよ、このレバーを引くんだね、引いちゃうよ
ガチャン
左側に切り替えスィッチがあって、今はsafeになってる。
これが安全装置という奴だな、切り替える。
確か寝転がって撃ってるシーンを見た、地面に置いて、右肩に肩当てを当てる
スコープを覗いて引き金に指を掛ける
「ミラセア、キーラ 大きな音がするから気を付けてね」
声を掛けてから
引き金をひいた
ダァーン
轟音と共に、右肩に衝撃があって、スコープの中で木の幹がはじけ飛ぶ
これ耳が痛いな
もう一発行ってみるか
本当はこの体制でレバーを引くんだろうけど・・・・・無理
起き上がってライフルを持ち上げてレバーを引く
中から薬莢? が出てきて、次の弾が準備された
もう一度セットして寝そべって構える
同じ木の幹を狙ってから
「もう一度撃つからね」
声を掛けて引き金を引いた
ダァーン
同じように樹の幹がはじけとんだ。
ライフルをストレージに片づけて
はじけとんだ幹に、歩数を数えながら近づいてみる
600歩、300m位かな?
樹の幹が
「これ撃つの森の中でも危ないな、人に当たったら大惨事だ。
別の冒険者が絶対に居ないと確認出来ない限り撃てないか?
それか獲物の向こうに岩山でもあれば大丈夫かな?
それとも獲物が岩山の上に居たら狙えるかな」
ライフルを構えるポーズをして、
岩山の上を想定して狙いを上にして構えてみる。
この構えをしていて、ちょっと思いついた。
「ねえ、ミラセア、キーラ、ちょっと聞きたいんだけど?」
「なんじゃ?」「ナオ、何?」
「大きくて、空を飛んでて、迷惑な生き物って何か居る?」
「ワイバーンじゃな」
ミラセアが即答した。
「ワイバーンって何?」
「翼のあるデカイ蜥蜴じゃ、地域によっては家畜を襲ったり大変らしいな」
「普通はどうやって倒すの?」
「巣を見つけて待ち伏せするか、家畜小屋で罠に掛けるかかの
人数も時間も掛かるから高額報酬でも人気が無いとカークが言っておったよ」
「ナオ、ワイバーンがどうした?」
「いや、これを使ったらワイバーンが倒せるかなと思ってね」
「なんで、わざわざワイバーンなんじゃ?」
「いや、これ地上の相手に使うと外れたら危ないからね、
上に向いて撃てば外れてもたぶん安心だし」
「しかし、ワイバーンは高ランクでないと受けられないと思うんじゃが?」
「前に
今度は、ワイバーンの居る辺りに行って報酬を貰おうかなと」
「悪い事を考えておるな」
「どっちにしてもワイバーンが居ないとどうしようも無いけどね」
※某アニメではフランス製の対物ライフルでした。
Barrett M82A1はアメリカ製の対物ライフルになります。
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