第32話 動き出す!ゴーストタウン・プロジェクト
ゴーストタウン建設プロジェクトが始動した。
可能な限り霊を活用した、超低予算プロジェクトだ。
動物霊を憑依させた社員たちは基本的に無休で働くブラック勤務だし、運輸運搬は幽霊トラックや幽霊バスが担当するから、ノーコスト。がんばれトラッキー!
建築資材は全部ゴミ…廃棄物でまかなう。ウチはホラ、リサイクル企業だからさ。
各種施設も、既存の廃屋やらを有効活用。
死にかけのジジイやババアどもにも動物霊を適度に憑依させて強制的にドーピング。
それぞれの知識や経験を生かして、バリバリ労働していただく。
地縛霊も積極的に採用していく。
霊的人材担当は柊ちゃんだ。悪霊ギルドの受付嬢。
採用基準を下回る悪霊は、柊ちゃんが即浄化。有能な地縛霊は即スカウト。
倒産した廃ホテルの支配人が地縛霊になっていたが、柊ちゃんに説得されてそのまま「幽霊ホテル」の支配人に就任した。なんか柊ちゃんの知り合いだったらしい。
新規採用組員の幽霊支配人、めっちゃ有能だったよ。
で、だ。
悪徳顧問弁護士の件で忘れていたが…温泉!温泉だよ!
温泉!ゴージャスなやつ!
廃ホテルに温泉施設があったんだよ!
しかも源泉まだ生きてる!
ちょっと、入ってもいい?
いや、今の私は泥人形アバターだから無理だけどさ。
ここで!入浴を楽しむための!私専用のボディー!
新規採用組員の、悪役令嬢マリーちゃん!
アレを使う時が来た!
カモン!悪役令嬢!
憑依!合体!
ゴースト&ゴージャス悪役令嬢!ワタクシ!爆誕ですわ!
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