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2024年9月20日 00:26
これは、どういう方向の話と受け止めればいいのか、戸惑う部分がありますね。いや、ネガティブな意味ではないんですが。ユーモア譚と評するには、何やら切実なものがありますし、そもそも、鏡の中の人物像がなぜか揃って顔だけ正面のまま、それも無表情を維持し続けていて、という辺りなどは、ただそれだけの怪談にとどまらないものを感じます。後半のオチと合わせ読むと、性の快楽そのものの虚構性と、それに囚われる人間の無意味さを、あえて卑俗な筆致で綴っているように見える――などと申し上げるのは、深読みのしすぎでしょうか。外枠にイソップの名作を組み合わせて一抹のペーソスをにじませたことも含めて、けっこうな奥行きのある作品だと感じました。その意味では、タイトルは今少し深みなり重みなりが感じられる日本語であったならば、もっと貫禄が出たかな、とも。実際、そういうアピールをするに足るだけの作品だと思いますしね。
作者からの返信
湾多珠巳 さん御清覧とコメント、ありがとうございます>後半のオチと合わせ読むと、性の快楽そのものの虚構性と~過大評価を受けている気がしますが、おおむね、そのような感じですねタイトリングに関していえば、もとより私は雑なところがあり、本作に関しても、大した思料を経ずに名づけられました。向後の創作に於いては、もう少し頭をひねってみようかと思います感謝
2022年8月12日 20:07
淡々とした展開がいいですね。変に怖らがせようという意図がなく物語に集中できます。
深川我無さんご清覧ありがとうございました。感謝です
これは、どういう方向の話と受け止めればいいのか、戸惑う部分がありますね。いや、ネガティブな意味ではないんですが。
ユーモア譚と評するには、何やら切実なものがありますし、そもそも、鏡の中の人物像がなぜか揃って顔だけ正面のまま、それも無表情を維持し続けていて、という辺りなどは、ただそれだけの怪談にとどまらないものを感じます。後半のオチと合わせ読むと、性の快楽そのものの虚構性と、それに囚われる人間の無意味さを、あえて卑俗な筆致で綴っているように見える――などと申し上げるのは、深読みのしすぎでしょうか。
外枠にイソップの名作を組み合わせて一抹のペーソスをにじませたことも含めて、けっこうな奥行きのある作品だと感じました。その意味では、タイトルは今少し深みなり重みなりが感じられる日本語であったならば、もっと貫禄が出たかな、とも。実際、そういうアピールをするに足るだけの作品だと思いますしね。
作者からの返信
湾多珠巳 さん
御清覧とコメント、ありがとうございます
>後半のオチと合わせ読むと、性の快楽そのものの虚構性と~
過大評価を受けている気がしますが、おおむね、そのような感じですね
タイトリングに関していえば、もとより私は雑なところがあり、本作に関しても、大した思料を経ずに名づけられました。向後の創作に於いては、もう少し頭をひねってみようかと思います
感謝