生きがい探しは夢の中

そらちゃ。

プロローグ

私は自分のことが嫌いだった。

ほんの些細なことですぐ泣いて、落ち込んで、そのくせ努力もできない。


私には彼氏がいた。

それはそれはかっこよくて、優しくて、こんな私のことを大好きだと言ってくれた。


私は生きがいを見つけた。

彼が私を必要としてくれるだけで何も持っていない私にも存在価値が生まれた。

堂々と生きていて良いと感じた。毎日幸せを感じるようになった。


私は願っていた。

このまま彼と結婚して、ずっと隣りにいることを。


私は忘れていた。

この世界に永遠なんてモノは存在しないことを――

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