第7話

その夜、何となく眠れなかった。

あの時を思い出した。


「先生さよなら」


夏の茹だるような熱帯夜の日のことであった。明日の授業や次の楽しみのことを考えて信号を待っていた。



それは一瞬の事だった。


衝撃の後、熱さとともに視界は暗転した。

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