成り上がり女神の憂鬱 人間が嫌いになって来たから、もう人間助けるのやめようかな?

石のやっさん

第1話 信仰は預金みたいな物です!

私の名前はゴーゴラン。


人間の知っている名称で言うなら「女神」と言われているわね。


皆んなが知っている話だと「勇者」とか「聖女」を使わして魔王と戦う話とかかしら?



最近はね..「凄く人間が嫌いになってきているのよ」



本当に嫌いになるのも時間の問題かしら?


だって、信仰心が無さすぎるわ...神の力は信仰なのよ...どれだけ信仰されるかで力が増減するわけね。


昔は、お願いごとだけじゃなくて、朝晩のお参りをする人や、貢物を持ってくる人が多かったわ。



神だって人間に近い物はあるのよ..小忠実に顔を出されると、見る回数が増えるのよ..


例えば「あの人どうしたのかな?」とか..


毎日顔を出してお祈りしているお婆さんが居たとするじゃない?


そんな人がある時から、祈りに来なくなる。


そうすると私も「何かあったのか気になる訳」ね。


様子を見て、病気に苦しんでいたら、「助ける」のよ。


まぁ、寿命とか治せないレベルもあるけど、その場合は「楽に死ねる」とか出来る範囲でするわ。



更にこういうお婆さんの場合は「信仰という名の積み立て」があるのよ。


何時も祈ってくれるからね。



「信仰=私の力」だから、神の奇跡を起こせる位の事ができるわけ。


そして、無事に治したら、またお祈りにきて貰えるから、積み立てが始まるの。



幾ら女神でも「無い袖は振れない」わ。



普段から「祈り」もしないし、挨拶もしない、そんな人間が困った時に「女神様」?



はぁって感じよ..だって、こういう人は「信仰という積立」が無いんだもの..


使う力が元から私は貰って無いのよ、どうしろって言うのよ!


まぁ、本当に世界が困るとか、その人が居ないと困る..そう言う場合は仕方なく助けるけど..



その場合は貸付みたいな物よ..その後、信仰の欠片も無いと「不幸」という取り立てが始まるわ。



神って簡単に言うならお金でなく、信仰を取り扱う、銀行みたいな物...それが一番近いかもしれないわ。



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