悲しみの分銅 改 2022.5.28

目が覚める午前四時

ワンルーム目を覆う 倦怠感の微かなため息

重力で溶けた頭

水道水でノックする 昨日の自分が床で笑う


「今日もここから出られない」


瞬き一つ掻き消えた 意識の裏側で鳥が鳴く

悲しみを知った分だけ

喜びが重たくなる

天秤は揺れ朝を呼ぶ 瞬きひとつ夢は冴え

カーテンの隙間赤い日を

望む僕はひとりきり

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