第61話 3連単450円

 1番 ジャムパンスキー

 HP322

 MP0


 たいりょく184

 ちから201

 すばやさ242

 まりょく0

 みりょく52

 ちりょく18



 2番 サラサラヘア

 HP240

 MP0


 たいりょく154

 ちから162

 すばやさ211

 まりょく0

 みりょく50

 ちりょく15


 3番 オシリイジリー


 HP182

 MP0


 たいりょく212

 ちから301

 すばやさ356

 まりょく0

 みりょく66

 ちりょく23


 ――全14頭の能力を見終えてPCへの入力を終え師匠にPCを渡す。


 すると師匠はPCを見ずにこういった。

「よっし! 決めたぞ 圭一郎!」


「なんですか突然……」


「次のレース3連単1点だ! 1点でとってあいつをぎゃふんと言わせてやる。」


「へ? さっきは3連単は取るの難しいとか言ってごねてたのにいきなり1点って……」


「よく考えてみろ? 俺たちはこの前の秋の天皇賞3連単1点でとったんだぞ? あのクソアンチを分からせるには1点とってこそ なあに異世界馬券師と穴の龍のコラボ馬券だぜ? なあアカネ俺達なら3連単1点だよなこんなレース」


 隣でザキさんと馬をみているアカネに話しかけた師匠。


「あ?! なんやて?」


「俺達ならこんなレース3連単1点でとれるよな!」


 アカネは渋い顔をしながら口を開く。

「1点ってあほか。まあでもこんオッズなら人気通りの決着できまるなら1点でとらんと期待値あらへんなあ……こんなの狙うのうちらのスタイルやあらへんさかい見やなあ。なんやおっちゃんらのなんちゃら解析やと1点でとれんの?」


「……能力は4番人気までは能力順といっていい……」


「そうかほな3連単450円推奨かあ。ならうちらの名前外してや。そんなん推奨すんのうちらのスタイルやあらへんからな」


「じゃあ。お前らならどう推奨すんの?」


「3番の馬と9番の馬の2頭軸マルチで相手はそうやなあ4番、8番、11番あたりかな。これで3連単30倍以上はあるけど3連単買うならもっと配当欲しいけどな」


 アカネの話を聞いて師匠はうんうんと頷く。

「9番か……さすがだ7番人気でありながら能力値は5番手といったところ。もし3着入りそうというのであれば9番が一番可能性が高いはず」


 師匠の言葉きいてアカネはニヤッと笑う。

「ほらな。うちの狙う穴馬はセンスあるねん。今のトラックバイアスも9番には悪くあらへんからな。でもここは堅く決まる可能性が高いからうちらは推奨だしたくあらへん。推奨出すんならあんたらだけの名前にしてや」


「分かったよ。ここは異世界馬券師だけの推奨でだすよ……当たっても文句言うなよ」


「言わへん言わへん」


 師匠は能力順の推奨にするのかな? アカネの予想に丸乗りなんてしないよな。能力順に推奨するのが俺達だし……ここは3連単1点ビシッと……



 師匠がスマホを入力を終える。


 大井6レース

 このレース穴の龍は推奨なしということで異世界馬券師のみの予想となる!しかし予想精度何の狂いもない異世界馬券師を信じろ!


 ということで本命は3番オシリイジリー!!この馬は現在単勝1.0で元返し状態! 残念ながら能力もナンバーワン1.0だ。ここでこの馬に逆らうのは無理。

 しかし対抗は9番のムチムチキング7番人気でありながらその能力は5番手!そして現在のトラックバイアスにもかみ合っている!!


 そして能力順に4番、8番、12番を買い目にいれたい。


 ということで買い目は3連単フォーメーション3→9→4.8.12。3→4.8.12→9の6点で勝負する! 異世界馬券師を信じろ!!



 え! 「えええええええええええええええええ!!!」


「ど、どうした圭一郎?」


「す、すいません心の声が途中で出ちゃいました。って師匠これでいいんですか?」


「ん? 何が?」


「これってアカネさんがいってた買い目じゃないですか?」


 するとハアとため息をつく師匠。

「あのな。アカネは3連単2頭軸マルチだ。俺たちの買い目はフォーメーションで3番頭固定だ。それにあいつらは推奨出さないって言ったからなこれは俺たちの買い目でいいんだよ」


「えっと……俺たちは的中率重視の能力値に応じた予想って……」


「あーでも3連単450円推奨でドヤアして圭一郎くんはいいの?」


「それはそうですけど……はずれるよりはましじゃないかなあ」


「それでもし450円外してみろ? 目も当てられんぞ? それにあいつらは推奨放棄したからもしこれがきたら俺たちの手柄ってことだからな!」


「はいはい……」



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