言語① Glósora

文字を作る ①そもそも文字は必要か


 設定以前に、ネット小説にそもそも創作文字は必要か?というところから始まります。言語を作るのはかなり労力が要ります。しかも文字などは作中で読者が「読める」ようにカタカナ表記などにするはずです。そしてJISコードにも対応していないので画像を作る等面倒な作業も多い上に、おそらく需要もないので割愛するか、おまけ資料として載せるくらいの用途しかないでしょう。そんなネット小説で文字を作ることに意味があるのか?

 はい、私は自分が楽しいので作ります。

 でも、文字作るの面倒だけどオリジナル言語っぽいものを作りたいな〜と思ったら、とりあえず細かいことは放置して頻出ワードだけ作るのでも良いと思います。

(単発で言葉を作る場合も何らかのルールを決めた方が良いよね!という話は追々します)




 「文字を作る」という作業の前に、その言語が使われる場所のざっくりした世界観・土地感を決めておきます。言うまでもなく、言語は社会と結びついています。歴史や社会、宗教など細かいところは文法を考える時で良いと思いますが、「どんな音を持つ言語か」を考える時に、どんな環境か(雪国、砂漠、草原、海洋国家)、それを使うのはどんな民族・種族でどんな生活をしているか、等を大まかに決めておくと、その言語に持たせたい色のイメージが湧くと思います。

 そこで「うちの民族は文字を持ってなさそうだな」と思ったら、しばらく流し読みしてください。



 さて、自分の世界の文字を作るならどんな種類のものがふさわしいでしょうか?

 大雑把に言うと表音文字か表意文字か、ということになると思います(と書いてからモールスみたいなのもあるな、と思いました。とりあえず放置)。

 表意文字はその言語が使われる社会を結構固めてからでないと作れないので、個人的にハードルが高い気がします。何にせよ、物語の舞台がどんなところで、使用する人びとがどんな性質を持つかによってフィーリングの合うものを選べば良いと思います。


 私は表音文字というかシンプルな記号が好きなので表音文字しか作ったことがありません。なので今回も表音文字の話をします。

 表音文字も文化の影響は受けますが、記号に単純な音価を与える、という点で表意文字よりは人工的というか機械的な印象があります。


 今日常的に使っているローマ字アルファベットはラテン語を表記するための文字です。なので日本語や英語を表記するには色々と無理があり、記号や文字の組み合わせでやりくりしています。

 というわけで(?)あまり既存のことにこだわらずに自分の好きな音を表記するための文字を作ります。

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