これを優しさと呼ばないのなら過ちでもいい
霜月二十三
本編
浴槽の湯と一つになって、この浴槽につかっている
彼女を背中から包み込んでいる今の姿勢の都合上、彼女の顔は見えませんが……せめて気持ちよくなって欲しくて、いろいろ尽くしています……優しいでしょう、私?
……なんて言ってもやってることは、ほとんど強姦に等しい、立派な
それに私、目の前の
……そうだ、私はこのお湯と一つになっているのだから、彼女の正面に視覚及び自分の頭を持っていけば……。
……目を閉じて唇をキュッと結んで耐えるような表情。
……状況を冷静に考えれば、当然の表情でしょうけれど、なに今更感じないふりをしてるんです?
貴方のナカの方がよほど正直ですよ? 私をきつく締め上げて引き込んで、一番奥にすら誘い込もうとしてる。
ほら、「私を見て」
貴方を気持ちよくしてるのは、貴方の恋人ではなく、この私という現実を見て?
……どうしても目を開けないなら……彼女の頬に添えてた手で彼女のあごを持ち上げ、柔らかい唇を強引にこじ開け、自分の舌を挿し入れる。
……あ、そうだ、こうして私に弄ばれる時間が結構長いから、ついでに回復液を飲ませておこう。
……やっとこっちを見てくれた。
彼女の唇の端から漏れてる回復液を、私は口で吸い取り、「大好き」なんて
それから私は、彼女の肩に自分のあごを置くようにもたれかかり、彼女が満足するまで……最低限自分で身体を拭いて着替えてベッドに移動し、寝転んだ瞬間眠れる程度の精魂になるまで奉仕した。
これを優しさと呼ばないのなら過ちでもいい 霜月二十三 @vEAqs1123
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