君といるとまるでオアシスにいるみたいだなんて言ったら、君は信じてくれるだろうか。最近、世の中おかしなことばかり起こるから、そんなことも考えてしまいたくなってしまう。一見するとすごく平和な時が過ぎていくような感じなのに、いろいろな思惑がドロドロとかからまりあって、うずを巻きながら足元にまとわりついてくるから、身動きがとれなくなってしまっている。君はそんなふうに感じたことってないのかい。多分みんなそのことに慣れてしまっているから、何事もなかったように、歩きまわっていられるんだ。みんな麻痺している。そのうち何もかもなくなってしまうかもしれないのに。だから、君に会いたいんだよ。できるだけ多く。できるだけ長く。でも、これが自然なのかもしれない。八方ふさがりで、出口を見失った人たちがあふれだして、目につくものをみんな壊していく。でも、これが自然なんだよね。自然に逆らっちゃいけないよね。こんな世の中にしたのは僕たちなんだから。どうにか息をしていたら、会いたいよね、また君に。あんまりイヤなことを考えるのは止めなくちゃね。なるようにしかならないんだもの。なるようにしかならないものを、何とかしようとするから、余計どうしようもなくなっちゃうんだ。そんな気がするんだ。僕にしてみれば、また君に会える、それだけでいいんだから。

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