第7話 死ぬ前に聞いた最後の声の主

 まさか納得してくれるとは思わなかった。雨に打たれて死ぬって珍しいと思っていたのだが、幸からしたらよくあることなのだろうか?

 そう考えていると穴にハマっていた男がこう言った。

「俺も雨に打たれて死んだ。その時近くにいたやつに声をかけたがそいつももうボロボロで助けようにも助けれなかったらしく、申し訳なさそうにこっちを見てた。」

 そう言われた時、私はもしかしたら私が死ぬ前にあったことがあるのかもしれない。と思った。じっくりその男の声を聞いていると私が死ぬ前に最後に聞いた声と似ていた。確かその男の名前は夕だったはずだ。

「あ。紹介が遅れたな。俺の名前は如月 夕だ。仲良くしてくれよな!」

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