第40話 就職祝と昇格依頼

今日は本来はルル先輩とメメ先輩の就職祝をする筈だった。


「メメ先輩もルル先輩もギルドに決まったんですか?」


「うん、中々仕事が決まらなかったんだけど、丁度、解体と薬草の仕分けの人が歳で辞める話があったから応募したんだよ」


「うん、そうしたら丁度二人分空きがあったからそのまま雇って貰えたんだ」


「良かったですね...それじゃ今日はお祝いしなくちゃ!」


「奢ってくれるの?」


「はい」


「やったーあと、ギルド職員になったからそのまま寮を使わせて貰える事になったから何時でも訪ねてきて良いよ」



たたたたたたっ


「はぁはぁ..決まりましたよ!」


「どうしたんですか? ソフィさん息せき切らして!」


「決まったのよ! セレスさんのミスリル昇格が、正式には王宮で授与式が終わった後ですが..」


「あの、セレスさん、そんな階級迄上がっていたの?」


「ミスリルに昇格って事は今でも金級って事だよねメメ聞いて無いよ!」


「うわーこのギルドのエースってセレスさんだったんだね...そんな人がパーティ組んでくれていたんだ」


「違う、たまたまだって」


「セレスさん悪い癖ですよ、特に今回は誇らないと負けた人の名誉も考えて下さい」


「解りました」


正直気が重い。


本当の僕は



せれす

れべる 13

HP 158/158

MP 132/132

つよさ 142

ぼうぎょ 162

けいけんち:1347

そうび :せるすのそうび(けん よろい たて くつ)(ゆうしゃのそうびぜんぶそろった!)

かご:ゆうしゃのそうびははずすこともかえることもできない ゆうしゃまほうがつかえる

じょぶ:ゆうしゃ

すきる:ほんやく すてーたす ゆうしゃせんようまほう

まほう: ヒーリング、ファイヤーボール スリープ ライト、ボルト


こんな能力なのに、ミスリル級?


笑うしかない...





「セレスくーん、酷くないかな? もう金級だよね? そして今度はミスリル級だよね? それは私より上じゃん? 何で教えてくれないのかな?」


「ミラさん、別に黙っていた訳じゃないんです、本当に忙しくて!」


「まぁ、良いや..今日はセレスくんのミスリル昇格のお祝いだ奢るよ!」


「いえ、今日は僕が奢ります、メメ先輩とルル先輩の就職祝を奢る約束でしたから」


「そう? じゃあ奢って貰おうかな?」


こんな楽しい日々が何時までも続く..僕はそう思っていた。


何の根拠も無く。




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