第5話 可愛そうな子以下かも知れない。

僕はその後何度も自分のステータスを見直した。


間違いなく、何度見ても


せれす

れべる 1

HP 7

MP 4

じょぶ:ゆうしゃ

すきる:ほんやく

もちもの:なし


だった。


これ以上困らすのもいけないと思い、僕の担当の人に自分にが解かったステータスを教えた。


「私には変な文字にしか見えないのですが、そこまで低い事なんて無いと思います。 恐らくケタが二桁違うのかも知れません。 調べてみますからご安心下さい」


「ちなみにこのステータスだとどの位でしょうか?」


「村民でももっと強いですね...10才位の子供以下でしょうか? だから多分間違いだと思います」


「流石にそれはないでしょう?」


「私もそう思います。 だから調べてみます、ご安心下さい」


約束は約束だ...悲しいけど平城さんには見せないといけない。


「平城さん、僕のステータスなんだけど...」


「あっセレス君も終わったんだね、どれどれ えっ本当なのこれ!」


「何かの間違いかも知れないっていっていたけど..」


「そうだと思うよ、流石に普通の人の十分の一以下何て無いと思うから」


「他の人のステータスもそんなに高いの?」


「そうだね、さっき騎士の工藤君と魔法使いの法子のステータスを見せて貰ったんだけど...こんな感じだったと思う」



工藤 祐一

LV 1

HP 200

MP 50

ジョブ 騎士 異世界人

スキル:翻訳.アイテム収納、剣術レベル1  水魔法レベル1


坂本 典子

LV 1

HP 60

MP 190

ジョブ 魔法使い 異世界人

スキル:翻訳.アイテム収納、火魔法レベル1 水魔法レベル1 


「そうなんだ、だったら一桁間違っていても可笑しくないかも?」


「そうだよ、それにセレス君だけひらがなって言うのも可笑しいから絶対間違いだと思う

よ ひらがなだけど ゆうしゃ って書いてあるから二桁違っていても可笑しくないかも?」


「やっぱり、平城さんにもひらがなに見えるんだね」


「違うの?」


「僕にはひらがなに見えたけど、この国の人には文字が解らないらしいんだ」


「そうかー大変だね、あっゴメン呼ばれたから」


「うん、引き留めて悪かったね」


「じゃぁね」


皆んなの1/30のステータスだなんて何かの間違いだよな....


もし、本当だったら僕は..可哀そうな子処じゃない...ただのお荷物以下になってしまう。


勇者や大賢者じゃ無くても構わない...せめて普通になりたかった。


結果が間違いでありますように...願うしか無かった。




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