第41話 リセマラ完走の感想

 さっそくスキル本の内容を確認してみる。


レアスキル本×4

【物理レアスキル】〈雷鳴の乱撃〉

 武器に雷が宿り爆音を響かせ稲妻の如く乱撃する


【魔法レアスキル】〈仁恕の回復〉

 パーティーメンバー全員のHPとSPを大幅に回復する


【特殊レアスキル】〈才器の光彩〉

 魅力+150アップ


【特殊レアスキル】〈才器の光彩〉

 魅力+150アップ


ノーマルスキル本×6

【物理スキル】〈烈風斬〉剣先から真空の刃を繰り出す

【魔法スキル】〈氷弾〉氷弾を放出する

【物理スキル】物理攻撃力+5%アップ

【物理スキル】物理攻撃力+5%アップ

【特殊スキル】HP+5%アップ

【特殊スキル】SP+5%アップ


 確認すると〈仁恕の回復〉〈才器の光彩〉という欲しいと思っていた2種類のスキルがあった。

 あとは〈次元の神秘〉をスキル本選択券で貰えば欲しいスキル3つが揃う事になる。


「やった。ついに‥‥ついに終わった」


 リセマラマシンと化した俺はやりきった。

 もう魔王などどうでも良いほどに満足感でいっぱいだった。

 女神クレアに挨拶に行きたいが〈存在削除リセット〉しなければ会えないので、仕方なくこの場で呟く。


「応援キャンペーンのおかげで揃ったよ。ありがとう」



 ◇



 神官のアメリアさんにスキル本選択券を渡し、あと1つ残る欲しいレアスキル本を受け取った。


レアスキル本

【特殊レアスキル】〈次元の神秘〉

 どこにいても1度行ったことのある神殿へ転移する


 これで欲しいレアスキルが全て揃った。


 それに今回はレアスキル本〈才器の光彩〉が2冊もある。

 俺に2冊とも使えば【魅力】1000以上も簡単なのではないだろうか。


 レアスキル〈次元の神秘〉〈才器の光彩〉は俺自身が習得すると決めているので、さっそくレアスキル本を使用する。


「スキル本、使用!」


 2冊のレアスキル本が輝き出し、身体に吸い込まれいく。


 レアスキル本〈才器の光彩〉が1冊だけ残った。

 やはり同じスキルを重複して身につける事はできないのだろうか。

 もう一度、試してみる。


「スキル本、使用!」


 しかし、レアスキル本は輝き出さずに手元に残ったままだ。

 視覚にメッセージが表示された。


〈同名のスキルを重複して習得する事は出来ません〉


 どうやら名前付きのスキルを重複して身につける事はできないようだ。


 俺は残ったスキルの配分を考えた。


 ルージュちゃんはレアスキル〈仁恕の回復〉と〈才器の光彩〉、それに護身用にノーマルスキル〈氷弾〉を身につけてもらう。

 ルージュちゃんを〈才器の光彩〉で【魅力】+150%にすると俺が魅了で死んでしまう恐れはあるが、上級クラスである聖女を本気で目指してもらいたい気持ちがある。それになんだかんだでルージュちゃんにはキラキラして欲しいという気持ちもある。俺はMっ気があるのかもしれない。


 パパレにはレアスキル〈雷鳴の乱撃〉を身につけてもらいたい。リセマラ中、このレアスキルが出た時に試してみたが、光と音がとても派手だった。このレアスキルならパパレはきっと喜んでくれるに違いない。

 ノーマルスキル〈○○アップ(小)〉系の4つもパパレに使用してステータスアップしてもらう。攻撃の要はやはりパパレだ。パパレは元々〈火球〉と〈氷結斬〉の2つのスキルを持っている。多彩な攻撃スキルをステータスアップしたパパレに活かして欲しいと思う。


 俺自身も攻撃スキルを1つは持ちたいのでノーマルスキル〈烈風斬〉を身につける事にした。

 そうと決まればさっそくこの場でスキル本を使用する。

 スキル本を使用したところで、現在の〈ステータス〉を確認してみる。


冒険者シンヤ

【レベル】1

【HP】50

【SP】35

【物理攻撃力】15

【物理防御力】15

【魔法攻撃力】15

【魔法防御力】15

【魅力】38☆

【幸運】20

【スキル】次元の神秘、才器の光彩(発動中)、烈風斬


 〈存在削除リセット〉してこの世界に帰ってきたばかりなので、当然レベル1に戻っているが、目標だったレアスキル〈次元の神秘〉〈才器の光彩〉、それにノーマルスキル〈烈風斬〉が身についた。

 満足のいく結果だ。

 これでやっとルージュちゃんを迎えに行くことができるようになった。


「久しぶりにルージュちゃんに会える! 楽しみだ」



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