これはまた純文学調な素敵なお話ですね。
人の夢想する幻想の数々を龍に例えた話……と解釈しました。
様々な考察の余地がありそうですね。
田舎では龍を創り出す人がいない。しかし都会では、人が創り出したはずの龍が、人の造り出したものによって死に絶えていく。幻想は現実の中では生きられない。
自然も過去も含め、もう二度と手の届かないものは幻想であって。かつて世の中に満ちていたはずのそれらの景観を、人は壊しながら生きていく。
何度も読み返すことで新たな発見がありそうです。
素敵な小説をありがとうございます✨
作者からの返信
コメントありがとうございます!
たくさんのご解釈をいただけて嬉しく思います。
そうですね、二度と手の届かないものは幻想、人は己の手から過ぎ去ったものをこそ、そう呼ぶのかもしれません。
創造(想像)と破壊を繰り返していく我々は、やがて己の成す破壊に追いつかれて滅びていくのかもですね。
こちらこそ、読んでくださってありがとうございました!
こんにちはハナビシトモエです。
この度はガチ短編企画にご参加いただきありがとうございました。
大変遅くなりましたが、感想を書かせていただきたいと思います。
しっかりガチは伝わりました。
まさか感想を書いていないとは、だったので、改めて書かせていただきます。
龍や八咫烏が死んでいる。幻想が死ぬ世界は狂気なのか、非日常で日常なのか。私はこのストーリーを見た時に幻想でも腐敗するのか気になりました。
また機会があればよろしくお願いします。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
こちらこそ、ご企画ありがとうございます。お疲れ様でございました。
幻想の死が見えること、それ自体が現実なのか幻想なのか、というところも本作のポイントです。
きっと、幻想種の腐敗は我々が知る腐敗とは違った形なのだと思います。静かに静かに、忘却の風に吹かれて風化するような最後を向かえるのかもしれません。
読んでくださってありがとうございました!
滅びゆく龍たちの幻影を惜しんで紡がれる言葉は、涙が出るほど儚く、美しい。
文明は闇夜を追放し、その陰に隠れ住むものたちの存在を消してしまったようです。
けれども、そうした者たちを記憶し、形に遺す人々がいる限り、また新たな異形の生命が生まれてくるのではないでしょうか。ネットワークの配線の中にも、人工衛星のコアの中にも、おそらく龍の子孫が潜んでいる気がします。
ことによると、深海のマイクロプラスチックや核廃棄物のような、現代文明の汚れた残滓からさえも、私たち次第で竜族の末裔が生じてくるのでは……。
本作の行間から、そんな希望を感じています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
本作品を味わった上に、新な新たな幻想種への希望を見出だしてくださいましたこと、非常に感慨深く、そして嬉しく思います。
思い、願い、信じることで生まれ得る幻想の種の存在は、私も信じてみたいと考えております。
読んでくださってありがとうございました!
編集済
子供の頃感じた夜への恐怖、夜への憧れを思い出しました。
夏祭り、正月の初詣は子供が夜出歩くのを許されるワクワクする貴重なひととき、木々の合間の闇に何かいるような恐怖。
そこには何かが居たんでしょうね。
大人になる途中で夜が怖く無くなって、同時にその何かも亡くなってしまったのかなぁ、、、
あっ、ショタコンのレビューは考えている途中です。
『どげんかせんとイカン』と思って力入り過ぎてしまってるのか上手くまとまらんです。しばしお待ちを‥‥
(絵は多少できるのですが文才はトホホなんです)
ふんどしは腕試しにと思ってレビュー入れてみました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そうですねぇ……
畏れが消えるときに、彼らの最期の吐息がこぼれるのかもしれません。
それを捉えるには、今の夜は、明るすぎますね。
そしてレビューありがとうございました!!
思わずクスッと笑わせていただきましたよ。
予告までいただいてしまって感情が忙しいです。
読んでくださってありがとうございました!
こんにちは、コメント失礼します。
企画の中でタイトルに惹かれ拝読したのですが、非常に美しく、切ない物語でした……とても好きです!!
私が生活している今この身の回りにも、そんな存在がいるのかなと考えてしまいました。時折ファンタジーを書く身として、
──【そうしてまた、私たちの書くものが「ファンタジー」という墓標を、「ないもの」という印を、彼らに深く深く、刻み付けていくのだ。】
という言葉にドキッとしています。
幻想的な雰囲気を漂わせながら、どこまでも"現実的"な物語に感じられました。
素敵な物語をありがとうございました!!
作者からの返信
コメントありがとうございます!
企画からいらしてくださったとのこと嬉しく思います。
この現実感が作中の幻想を際立たせるのではと個人的に考えている物語です。
ファンタジーを書きながら思ったことを小説に納めました。
読んでくださってありがとうございました!
はじめまして、こんにちは!
自主企画に参加してくださり、ありがとうございました。
一文目から、幻想と現実の入り混じる不思議な世界観に没頭してしまいました。文明の利器によってファンタジーが死んでゆく遣る瀬無さと美しいワードセンスが共存は、まるで夢の世界を歩いているようでした。
読ませていただき、ありがとうございました!
今後のご活躍も応援しております。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
ご丁寧にありがとうございます、はじめまして。
こちらこそ、自主企画のご計画ありがとうございました。
本作の空気、世界観をご堪能いただけたようで嬉しく思います。
応援に感謝です。
読んでくださってありがとうございました!
編集済
自主企画「孤高の短編小説を称える本棚」から拝読させていただきました。
「融通無碍」昨日さるお寺でお伺い出来た説法を思い起こしながら読み進めさせていただきました。只在るがまま、大きな運命の激流に生じた一滴の飛沫と悟り神仏は人の手による業に怒りはしないと。
人の文明に殺められた神々も車に轢かれた道端の小動物も、便利と引き換えに後ろへ飛ぶ景色の一部だった気高い死を太古の歩幅で歩む一人称の瞳に炙り出された思いです。
科学が真理に近付くほどに、人が神秘に跪く戒めを突き付けられたような得難い御縁を頂戴致しました。
この度は企画へのご参加に心より感謝申し上げます。どうぞ今後とも益々のご活躍を心より祈念申し上げております。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
本作にお越しくださりありがとうございます。
そちらのお説法、興味深いですね。私の中のそういったものへの思いに近いものがあります。
夏の夕立のようになんとも物悲しく、儚いものと感じます。
読んでくださってありがとうございました!
自主企画から参りました。
ドラゴンや龍には伝説や異世界のイメージがあるので、そこら辺にある電波塔と組み合わされた題名にまず惹かれました。
では幻想の生物と人間が共存共栄する話といえばそうでもなく、人に生み出されながら顧みられなくなった彼らは、文明に疎外されるように命を落としている。語り手が無力さと責任を感じながらもがくさまとあわせて、影のあるトーンで描かれているのが印象的でした。
雨が止んだのは単に雲が去ったのか、それとも悼んでいた龍が力尽きたのか、などと想像を膨らませています。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
本作にいらしてくださりありがとうございます。
こちらのタイトルは作者自身非常に好ましく思っておりますので、惹かれたと仰っていただけて嬉しく存じます。
作中の雨の止む様にも思いを馳せていただけて、この物語を書いた甲斐があったと感じました。ありがとうございます。
読んでくださってありがとうございました!
こんにちは。
企画から来ました。
竜が存在し、電波のせいで死んでいくという設定が、幻想的な感じがしてよかったです。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
企画からのお越し、感謝申し上げます。
竜は、と言うよりここで竜と呼称する幻想の概念について、彼らはこの世の中のどこにでも在ると思っていて、それが現代人類の文明によって消えていく、文化人類学的なテーマを主題といたしました。
お楽しみいただけて幸いです。
読んでくださってありがとうございました!