化学材料系の知識チート成り上がり
- ★★★ Excellent!!!
良い点
おそらく理系、無機有機化学の深い知識とともに材料工学系の実験をスキルを用いて行い、ああこんな風に簡単に合成ができたらいいな、なんていう夢を叶える本
無機有機化学とは、二酸化炭素はco2のように物質の構造式や結合を考える分野であるが、そのような知識を使い金属や新素材を開発するのが材料工学という。
主人公は糸というスキルを得るが、それを使って糸はもちろん、鋼、アルミなど色々な物質を化学合成により生み出し、敵を倒していく、面白い。
また、マップや貴族の関係も細かく書いており、civのような貴族の複雑な関係が好きなのかなと思わせる内容も多い。(知名度は低いが領地の下賜などの展開はクルセイダーキングスの方が近いか)
期待する点
1
キャラが薄い
最初のトラビではシスター、鍛冶屋、服屋、宝石屋、狼などと知り合い、最初のキャラ立ちとしては良いと思います、ただ、やはりそのままその後の家族に会うという山場までに、もう少し深掘りをして、キャラが生きるように厚みが出ると良いと思います、
キャラ一人ひとりとの交流の話を設ける、個性をだす、ですね
例えば、シスターは重要キャラでヒロインでしたが、着いてきたはいいもののキャラが薄くなりモブになってしまうのは、勿体無いと思います
邂逅した後の領内のメンバーも同様ですが、キャラが薄いことが、そうですね、のような定型句が多いことに繋がると思います、
勝てないほど強い執事なのか、口の悪いメイドなのか、元暗殺者のコックなのか、普通の人以外にするのでもいいかもしれません
2
淡白すぎるかも?
主人公に限る話ではないですが、あまり欲求がない、ようにみえます。もちろんそういうキャラはいると思いますが、物語としては絶対に乗り越えてやるんだ、という場面がとても需要がありますよね。
砦陥落の場面は良かったと思ってますが、その後の姉さんにはあまり執着がないように見えます
多分、主人公の場合、ほんとの底の部分にあるのは生産と合成が欲求の感じにみえる
その辺りの欲求への一貫性があるともっと良いかもしれません