百四十四話:異界迷宮
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鬼頭 神駆
★魂魄
魂魄ランク:ヒーロー
保有魂魄:3089ポイント 【魔王核】 1個
ジョブ:【】
★スキル
スキル購入
スキル:【自然治癒力強化Lv.3】【槍術Lv.2】【身体強化Lv.3】【忍術Lv.2】【脚力強化Lv.2】【剣術Lv.3】【盾術Lv.2】【投擲Lv.1】
固有スキル:【ガチャLv.4】【
★魔法
魔法購入
魔法:【】
限定魔法:【ベルセルク】【クリムゾンストライク】
★マップ
『異界迷宮:ダアゴン沼地』
★称号
【*****の発見者】【ママーミーの天敵】【ワイルドドッグの天敵】【ジャイアントキリング】【レコードホルダー】【魔王討伐者】【魔王単独討伐者】【人類の救世主】【解放者】【超越者の資格】
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『異界迷宮:ダアゴン沼地』か。
東雲中央公園のあたりは解放地域になっていたけど、こちらは迷宮化してしまったのだろうか?
しかも異界……。
よくわからないが、敵は以前よりも強いと想定していこう。
魚頭ですらなかなかの脅威だ。
数でこられたら危険かもしれない。
「『風の精霊よ、集れ踊れ、荒ら荒らしく、大きくなれ――――ウィンドストームッ!』」
少し開けた場所に魚頭が5体。
まとめて玉木さんの魔法で薙ぎ払う。
無数の風の刃は魚頭を切り刻む。
「うそ!?」
全滅はさせられなかった。
3体は切り刻めたが、咄嗟に仲間を盾に太い爪をクロスさせ身を屈めた2体が生き残る。
太い腕を持つ2体だ。
「……」
個体差。
どこか量産型だった魚頭と違い、個別の個性があるようだ。
地を這うように駆けだしてくる。
玉木さんを睨みつけるように、どこか嗜虐的な表情で。
股間膨らませてんじゃねぇぞッ!!
「フン!」
『『ギィゥ!?』』
『ヴォルフライザー』に鎖付きの手錠、SR『ウロボロスカフ』を取り付けぶん回す。
中距離の敵を掃討する大円撃。
鎖を戻せば投げたヴォルフライザーも戻ってくる。
【投擲Lv.1】をすぐ購入したのは言う間もでもない。
あれだけ慎重にとろうと思ったのに、気づけばすぐ取ってしまう。
ジョブも追加されたしもう少し考えて習得しよう。
「手錠……そういうのが、趣味なのかしら?」
やだぁ、と顔を赤らめる玉木さんは嫌そうではないように見える。
そういうのが趣味なのだろうか?
縛られるエルフさん。
えっちぃです!
と、妄想に耽っている間にシャム太が魔石を回収してくれる。
ぐぅ有能です。
まぁ魔石は着服されるのだが。
『ブラックホーンシャドウ』にも吸収させている。
そういえば処女の性エネルギー以外でも魔石でSP補充できるんだっけ。
「……」
『ブラックホーンシャドウ』も喜んでいるようだ。
餌付けか?
「んー……ここを通るのちょっと怖いわね」
迷宮を進んでいくと沼が行く手を阻む。
沼の上には大きな水草が浮かんでいる。
試しに乗ってみると問題なく乗れた。
ただし沼なので水中の中が見えず怖いな。
「シャム太と」
「わかったわ」
念の為玉木さんは『ブラックホーンシャドウ』に乗ってもらう。
「んっ!?」
「?」
「……なんでも、ないわ」
……相棒よ、悪戯気はほどほどにな?
困った相棒である。
水草を渡り進んでいく。
「「……」」
流れのない沼。
臭い。
臭いはどんどん強くなっていく。
陸地は緑で覆われていて進めなくもないが水草の上のほうがまだマシかな。
小道にいくつか分かれている。
あまり深くまでいくと迷うかもしれない。 まぁ『ブラックホーンシャドウ』で飛んで帰ればいいんだけど。
「ぞわぞわするわね……」
うん。
さっきから危険だと警報は頭の中で鳴っている。
同時にワクワク感も。
まるで未開の地に挑む探検家の気分だ。
水面に浮かぶ水草が僅かに揺れ動く。
来る。
「っ――シンク君!」
『ブラックホーンシャドウ』は急上昇し玉木さんを安全圏へ。
沼の水中からの奇襲。
ひょっとしたら本来の魚頭の狩りの仕方かもしれない。
ロケットのように両手の太い爪を突き合わせ突貫してきた。
まるで砲弾のように全身で獲物に風穴をあける為に。
「はあっ!!」
タイミングを見計らったかのように5連続の突貫。
水を打ち破る音が弾ける。
揺れる水面。 揺れる水草は足場としては悪い。 踏ん張りもきかせずらい。
ただ『ブラックホーンリア』での空中戦に慣れているから問題はない。
冷静に立体起動で迎え撃つ。
『ギィ!』
一匹目の突貫を後方に飛びのきながら『ヴォルフライザー』で斬って捨てる。
空中を狙う2匹目。
俺は宙を蹴り体を捻りながら斬り捨てる。
3,4匹目が同時に挟むように迫る。
普通なら足場はなくどうしようもないだろうが、俺は宙を足場にその場で横薙ぎにヴォルフライザーを振るう。 『ブラックホーンリア』を足場として展開できる芸当だ。
常に俺を助けてくれたこのブーツの性能十全に発揮する。
いつも以上に繊細な加減が可能な気がする。
『ギギィ!!』
ラスト。
5匹目は背後から両爪を合わせて突っ込んでくる。
俺は前方の空間を蹴り上げ宙返り。
ヴォルフライザーの快音を響かせながら、斬り捨てた。
「ふぅ」
ぷかぷかと魚頭の死体は浮かんでいる。
回収はシャム太に任せ周囲を警戒する。
水中からの奇襲は怖い。
気配察知系のスキルをとったらもっとわかるようになるのだろうか?
うーん。 とりあえずは『ガードドッグイヤー』のセンスだよりで。
「シンク君、怪我は無い? ごめんなさい……援護できなかったわ」
「大丈夫」
『ブラックホーンシャドウ』でSPを補充すると効率がいい。
シリーズに供給されるようで『ブラックホーンリア』も元気です。
ちなみにミサで実験済みだが『ブラックホーンバニー』は最も効率がよかった。
まぁ目のやり場にこまるのだが。 とってもHな開発をされているのを見ているようで。 見なければいいって? それは無理だ、だって男の子だもの。
水草の道を通り迷宮の奥へと進んでいく。
魚頭たちの奇襲にも慣れてきたころ、陸地へと着いた。
「お出迎えね」
静かに玉木さんが『精霊魔法』の準備を整える。
相対するのは魚頭の軍勢。
マーマン部族。
従えているのは女マーマンであった。
(キモイ……)
深緑色の体皮。
魚頭よりも人に近い顔をしているが、とてもキモイ。
体つきは肉付きよく豊満である。
ダイナマイトボディというより、うん、肥満体系である。
しかもビキニアーマーに杖なんだよ。
やめてくれよ!
『ギョェ!ギョエエ! ――――ギョエエエエエエエ!!』
しかもなんか凄い激昂してらっしゃる。
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