16. 娘の友達は俺が好き?
ガチャ
『や、やっと出たぁ!!』
俺が携帯に出ると、
「なにどうしたの?」
『こ、
琴乃?
『琴乃が私のメッセージに返信してくれないの』
「……」
『ぐすっ……』
めちゃくちゃしょうもなかった。しかもそんなことで泣きそうになってるし。
「切っていい?」
『ま、待ってよ! あなたなら
だから
『はっ! ま、まさか!』
『まさか一緒にいるんじゃないでしょうねーーーー!!』
「んぅ……。今、女の子の声したけど」
折角、
「ん? 女の子?」
「ちょっとーー!
『あ゛ーーーー!! この声は
うるせぇええ!! 二人でいっぺんに喋るな!
「な、なんで
いや普通に話すだろ。
「私の知らない子だよね。どこの誰?」
いやお前の友達なんだわ。
「はぁ……
「
そう言って
『
「こ、
『あんなにメッセージ送ったのに全然返信してくれないんだもん』
「ご、ごめん。今日は
微塵も掃除してねーよ。嘘つくな。
『な、なんで
「だって
『じゃ、じゃあ私も行く!!』
※※※
少しすると
むすくれる
ここは地獄か?
「へぇ~、随分いい身分じゃないかしら
「お前は
うちの部分に引っかかって、
「
「どうしたの
こいつ
“
「ううん、何でもない……」
「
とりあえず
「うん!」
「
何故か
※※※
「
「う、うん」
「油汚れがひどいのは後回しにして――」
意外にも
「あっ、
けど、めちゃくちゃ口うるさい……。
「うぅ……うぅ……、
可哀想になってきた。人んちの家事でこんなになんやかんや言われるとは
「
「ううん、いいの。
俺が
「ちょっと甘やかさないでよ。今、
「……」
なんという上から目線!
確かに
「ごめんな
「ううん、大丈夫。ぐすん」
琴乃が目に涙を浮かべながら頑張っている。
頑張れ
「よし! じゃあ次は――」
「……」
なんやねんこいつ!
そんなに
「わ、私! やっぱり
突然、
「ど、どうしたの?
「こ、
娘が友達にとんでもないことを聞いていた。
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