第12話 『第1回は難関だね』 その4


やましん


 『みなさん、しべ先生は、いかかがでしたか? この作品は、劇音楽『クオレマ』の中にある、たいへん名高い作品で、シベリウス先生は、経済的にもかなり儲けたようです。テキストは、しべさまの奥さまのお兄様が書いたもの。主人公のお母様が死の床で死神とワルツを踊り、亡くなって行きます。しべ先生の得意分野は、交響曲にあります。また、聴きましょう。で、つぎは、しべ先生の大先輩、ノルウェーのグリーグ先生を聴きましょう。ぐり先生は、北欧民族的音楽の元祖か本舗みたいな方ですが、こちらは、ピアノ曲や、歌曲が本領ですが、今日は、劇音楽ペールギュントから、『朝』『山の魔王の宮殿』『オーゼの死』を聴きましょう。』



幸子さん


 『はい。スタート。………やた! すごい。うまく行ってるわ。』



やましん


 『鬼さんより、はるかに、良いかも。』



 やましんも、幸子さんも、知りませんでしたが、彼らをひそかに派遣したのは、実は、地獄のヘレナ女王さまだったのです。


 鬼さんたちは、ちょっと、仕事の内容が合わなかったようでした。


   お盆なので、短めにしました。(?)





 

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る