『地獄放送局からのお誘い』

やましん(テンパー)

『地獄放送局からのお誘い』 第1話 (全101話/100年 予定)👅


 《これは、あからさまな、フィクションです。また、ジョークです。》



          ⚡⚡⚡



 『JGH、JGH。こちらは、地獄放送局であります。』


 

        📡


 幸子さんを通じて、弘子さん=ヘレナさん(地獄の女王様兼タルレジャ王国第1王女さま。日本の高校生。天才音楽家で、発明家。正体不明の怪物が取りついている。)から、JGH専用のラジオが届きました。


 地球上の電波は、各国の重要な資源なので、国内には、細かな取り決めもありますが、電波は、上手く使うと国境を越えて行きますから、海外放送なんてものも、昔からありました。


 中波の放送でも、夜になると、けっこう遠くまで飛びます。(おかげで、混信したりもします。)


 短波なら、環境が良ければ、地球の反対側にも飛びます。


 国によっては、国民に聞いてほしくない放送には、ジャミングという、お邪魔電波を強力に被せて妨害することもありますし、そもそも、特定の放送しか受信できないラジオしか持たせない場合もあります。違反すると処罰されるようです。


 しかし、JGHの場合は、どうやら通常の電波ではないらしいのです。


 なんと。重力波ラジオだそうです。


 でも、それで、なんで地獄から届くのかは、ぼくにはわかりません。


 そもそも、なんで、弘子さんが、そんなラジオを贈ってくれたのかも、謎ですよね。


 まあ、ラジオは、もともと好きですし、聴くよりは、グッズを持ってる方が好きなので、ありがたく頂きました。


 地獄の亡者たちは、お仕置きされるのが忙しく、ラジオを聴く間はないだろう、と、思いますが、そこが、弘子さんの経営する私立地獄は、ちょっと違うのです。


 『地獄にも、人権が必要だ。』


 『地獄の鬼にも、休憩が必要だ。』


 そう考える弘子さんは、伝統的な地獄の在り方を、最近、大きく変革させております。


 亡者たちの責め苦も、週休二日にしています。


 また、一日の攻め苦は、七時間以内としましたような。


 さらに、『悩み事相談所』を設けたり、メンタル・クリニックを設けたりもしています。


 休みの日には、誰でも使える、食堂や、レストランもあるそうです。


 もっとも、現世に行くことは、禁止です。


 まだ、現世側の受け入れ態勢が、整わないからです。


 不思議が池や、王国のアヤ湖などは、抜け穴になっております。


 また木星にも抜け穴があります。


 まあ、そういうことなんで、ラジオ放送が始まったのも、不思議ではありませんでした。


           📻

           

 

 これは、《不思議が池の幸子さん》《わたしの永遠の故郷をさがして》《オーケストラ宇宙を行く》などの、周辺雑話です。ただ、《不思議が池の幸子さん》以外は、未だ未完成です。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る