第20話【ご無沙汰してます。】
定時を告げるチャイムが鳴る。
しっかりと今日の業務は終えることが出来た。
「終わったー!」
「こっちも終わりました。」
「頑張った…頑張ったよね、私たち…」
「そうですね。」
「課長!今日は私達、定時で帰りますからね!」
「お、うん、お疲れ様!」
すでに、帰り支度を終えていた課長が戸惑いながら答えた。
その様子に七瀬さんと2人笑った。
七瀬さんも推しに会うんだと、会社を飛び出して行った。
俺も帰り支度を済ませて、齋藤さんの様子を伺う。
ちょうど、デスクを立ち上がったところで目が合う。
自然と溢れる笑みが、少しくすぐったかった。
「西野君、本当に定時で終わったんだね。」
「はい、頑張りました。」
「ふふふ。じゃあいこっか。」
「はい、お邪魔します。」
久しぶりの齋藤さんとの帰宅。
ご飯と、楽しみに包まれながら。
僕達は駅へ向かった。
朝はパンとコーヒーで @harukaakito777
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