助手のドルフィン

まにゅあ

助手のドルフィン

「あちゃー、またやっちゃった」

 僕のご主人は、不器用でおっちょこちょいだ。

「なんでいつも焦げちゃうの」

 形のいい眉を寄せて、ご主人が呟く。

「やっぱりこれ、不良品なんじゃ……」

 両手に持ったフライパンを睨みつけるご主人に、僕は舌をハッハと出しながら近づく。

「ねえ、ドルフィンもそう思わない?」

 ドルフィンは僕の名前だ。

 僕は彼女の飼い犬だった。

 僕にも中身を見せようとしたのだろう。ご主人はフライパンを持ったままで踏み台からぴょんと跳び下りた。

「あ!」

 僕が止める間もなく、ご主人の跳んだ勢いで、フライパンの中で黒焦げになっていた目玉焼きが宙を舞う。

「ワフッ!」

 僕の頭に着地した黒い目玉焼き。あまりの熱さに僕は部屋を駆け回る。

「ご、ごめんなさい――ドルフィン、待って」

 頭に黒焦げの食べ物(?)が乗ったのは、これで三度目だ。一度目は近所のおばさんがおすそ分けしてくれたベーコン、二度目はスーパーで特売セールをしていた牛肉(滅多に食べられるものじゃないし、僕も期待していただけに黒焦げになってしまったのはとても残念だった)。

 テーブルや食器棚に体をぶつけながら走り回っていた僕を、追いついたご主人がぎゅっと抱き留める。

「ほら、これでもう大丈夫よ」

 目玉焼き黒焦げver.を僕の頭から払い、ご主人は布巾でごしごしと頭を拭いてくれた。

 少し力が入りすぎていて、頭の毛がガシガシと不吉な音を立てる。抜け毛が心配だ。

「心配しないで。もしものときはパパの育毛剤をあげるから」

 まさかそんなはずはないんだけれど、ご主人は僕の心が読めるんじゃないかって時々思うことがある。

「はい、終わり」

 元気よく僕を解放したご主人は、布巾を洗いにシンクへと向かう、

 背中を隠すほどに伸びた黄金色の髪が、陽光を浴びてきらめていた。

 水が流れる音に交じって、ルンルンとご主人の鼻歌が聞こえてくる。

 僕は散らかしてしまったダイニングを片付ける。幸いにも食器は無事で、椅子の位置が多少ズレてしまっていただけだった。以前牛肉だったものが頭に乗って暴れまわったときには、ぶつかった食器棚から食器が落ちてしまい、ご主人を後片付けで大変に困らせてしまったのだ。

 椅子を元の位置に戻し終えたので、踏み台に乗ってフライパンを洗う彼女の後ろ姿をぼんやりと眺める。

 不器用でおっちょこちょいなご主人だけれど、僕は彼女のことが好きだった。

 性格は明るくてまっすぐ。

 笑顔がかわいい。

 何より彼女は、――謎解きが大好きだ。

「よし、それじゃあ打ち合わせを始めましょう」

 朝ごはんの目玉焼きは失われてしまったので、ご主人はシリアルを二枚のお皿に入れ、その上から牛乳を注いだ。皿の一枚を僕の前に差し出す(僕はいつもご主人と同じものを食べている。犬用の食べ物を食べたことは一度もない)。

「今日はどうしよっかな。ドルフィン、どんな謎がいいとかある?」

 椅子に座ったご主人はテーブルに両肘をつき、白く柔らかな足をプラプラとさせている。

「夏だし、お化けが出てくる謎がいいかな。うーん、でも昨日もそうだったし、同じ感じじゃ飽きちゃうよね」

 昨日の謎解きはホラーと謎解きの具合が絶妙で、とても楽しかった。だけど、確かに二日連続でとなると、面白みが半減してしまうかもしれない。

「ちょっと前にやった、宇宙空間を飛ぶロケットの中で殺人事件の犯人を当てるお話も面白かったけど、今日はそういう気分でもないし」

 ご主人は頬を繰り返し膨らませる。この前テレビで見た魚のフグみたいだ。

 いっそのこと、直球の謎解きというのもありかもしれない。最近はホラー要素やSF要素が絡んだ変化球の謎解きばかりだったし、このあたりで初心にかえって直球の謎解きに挑むのも面白そうだ。

「ガチガチの謎解きは久しぶりね。だけど殺人事件はパスしたいかな。最近死体を見てばかりで、いい加減夜に眠れなくなりそうだし。日常の謎に決定ね」

 ご主人はシリアルを勢いよく口にかき込んで食べ終えると、席を立った。

 そして彼女の背丈の三倍はあろうかという本棚に向き合った。

 いつ見ても重厚で年季を感じさせる本棚だ。木造で表面は黒茶色。全体を包み込むようにして植物のつるの文様が金色で描かれている。

 ご主人はキッチンから踏み台を持ってきて、その上に乗り、本棚の取っ手に手を伸ばす。つま先立ちをしてギリギリ届く距離だ。

 本棚に顔を突っ込むこともなく(そういうことが以前にあった)、無事に左右の扉を開け終えると、ご主人は一息つき、踏み台から一歩下がるようにして下りた。

 両手を顔の前で組み、目をつむる。

 僕もご主人に合わせて目をつむった。

「汝、未完なる物語の扉を開き給え」

 ガタゴトと本棚が震える音に目を開ける。

 少しして、一冊の古びた本が床に落ちた。

「どんな謎が待っているのか楽しみね」

 その本を拾い上げ、テーブルに駆け足で戻ったご主人は、目をらんらんと輝かせている。

「ドルフィン、準備はいい?」

 僕は頷く。

 彼女は笑って頷きを返す。

 ちなみに僕のドルフィンという名前は、もともとご主人は犬ではなくイルカを飼いたかったことから名づけられた。イルカは残念ながら個人で飼えないとのことで、犬である僕が偶然にも選ばれたのだ。僕は本当に運が良かった。

 僕がこうして謎解きを楽しめるのも、謎解きの面白さに気づけたのも、他ならぬ彼女と出会えたおかげだ。

 ご主人が本の表紙に手をかけ、ゆっくりと開く。

 開かれたページに書かれていた文字が順に剥がれ、空中に物語が浮かび上がる。宙に浮いたそれらの文字が、次から次へと僕たちの目の前に踊るようにやってきては去っていく。物語が僕たちの前で紡がれていく。

 それは学校の教室でのお話だった。一年二組。クラスの生徒数は四十人。

 登校すると、クラス全員の机の上に一つずつ文房具のハサミが置かれていた。

 ハサミの種類はバラバラで、確かめてみるとそれは各々の持ち物のハサミだった。

 誰かが全員のハサミを取り出して机の上に置いた?

 一体誰がそんなことをしたのか。

 そもそも何の目的で?

 ここまで来て、僕たちの目の前に、謎解きでお馴染みの文字が綴られる。

 ――読者への挑戦状。

 ――ハサミを置いた犯人とその動機を当てろ。

「さて、考えるわよ」

 腕まくりをする素振りを見せたご主人だったが、彼女が来ているシャツは半袖だ。

 こほんと可愛らしく咳をして、ご主人は白紙になった本のページから顔を上げる。

 すでに謎は僕たちに提示された。解決篇の部分は僕たちが謎解きに正解するか、諦めると宣言するかして初めて記される。

「まず気になるのは、四十もの数のハサミが特定の一人――舞子の机を指し示していたところね」

 すべてのハサミの刃は閉じられ、刃先が舞子の机を指すように置かれていた。

 そして舞子の机では、中央にハサミが突き立てられていた。

「ハサミを机に突き刺すなんて、どう考えても嫌な想像しか浮かんでこないんだけど」

 当初の願い通り、殺人事件ではなく日常の謎だった。しかし残念ながら、不穏な雰囲気の漂う謎を引き当ててしまったらしい。

「物語を呼び出すときに、目玉焼きのこと思い出しちゃったからかな」

 ご主人がぼそりと呟く。

 本棚に「汝、未完なる物語の扉を開き給え」と唱える際に、ご主人はどんな謎に挑むか心の中で思い描き、それに近い謎が綴られた本が一冊本棚から落ちることになっている。

 朝食で目玉焼きを焦がした苦い思い出が、選ばれる謎の種類にどうやら影響したらしい。

「ワフッ!」

「そうねドルフィン、ぐずぐずしていても仕方ない。――私は名探偵。どんな謎でも解き明かしてみせる!」

 やる気を見せる彼女を応援するため、僕は再度鳴き声を上げる。

「ぱっと思い浮かぶのは、いじめよね。クラスの誰かが、あるいは考えたくないけど全員が、舞子のことをいじめていて、それでこんな仕打ちを……」

 ご主人は嫌な想像を振り払うみたいに首を横に振って、

「だけど、それじゃあ謎でもなんでもない。単なるいじめのお話になっちゃう。それに、こんなあからさまにいじめをしちゃったら、先生にいじめをしていることがバレちゃって、大事になっちゃう。いじめをしている人も、そんなこと望んじゃいないはず――」

 僕はご主人の言葉を聞いて悲しくなる。彼女がこんなにもいじめについて想像を巡らせることができる。それは彼女の身の回りでもそういうことが起きているってことだから。

「あ、逆なのかも。舞子がいじめられているのを先生に知らせるために、ハサミの仕掛けをした。直接先生にいじめのことを言う勇気がなくて、そうせざるを得なかった」

 つまり犯人は善意からハサミの仕掛けをしたと。

 だけど、それだとおかしな点がある。

「そうね。もし舞子のことを想ってしたのなら、ハサミを彼女の机に突き立てるなんてひどいことをするはずがない」

 それに、もっと冴えたやり方はいくらでもある。全員の机の上にハサミを置くなんて手間のかかることをしなくても、いじめを告発するだけなら、職員用の下駄箱に手紙を入れたり、親に相談して先生に話を持っていってもらうこともできる。

 ハサミが舞子の机に突き立てられていたことを見ても、ハサミの仕掛けを施した犯人は、舞子に対して少なからず悪意を持っていたに違いない。

「犯人が舞子のことを良く思っていなかったことは間違いなさそうね」

 全員のハサミの先を舞子に向けることで、犯人はどんなメッセージを伝えたかったのか。

「読んでいて気になる点は他にもあったわ。どうして全員がハサミを教室に置いていたのか」

 ん? どういうこと?

 僕は舌をハアハアと出して、「分からない」をご主人にアピールする。

「だって、全員がハサミをいつも教室に置いて帰っているとは限らないでしょ。ハサミを筆箱と一緒に毎日持ち帰っている人もいるだろうし。前日に全員がハサミを教室に置いて帰っていたのは、偶然にしちゃ出来過ぎだと感じたの」

 犯人がハサミを仕掛けられたのは、教室から誰もいなくなった前日の放課後から当日の朝までの時間帯だろう。全員の机に各自の持ち物のハサミを置くためには、確かに教室の机の引き出しやロッカーにハサミが入っていなければならない。持ち帰るクラスメイトが一人でもいたら、ハサミの仕掛けは成り立たないのだ。

「前日に全員がハサミを置いて帰るような理由も、特に書かれていないみたいだし」

 物語は一度紡がれてしまえば、本は白紙になり、二度と読み直すことはできない。

 だけど、彼女の記憶力は抜群なので、脳内で何度も物語を読み返して、見落としがないか確認しているのだろう。

 ”籠の中の”名探偵。

 いつかご主人がこの家を飛び出して、誰もが認める名探偵になる日が来るのだろうか。

 ご主人が外の世界に踏み出すのはとても喜ばしいことだけれど、それを寂しく思ってしまう僕がいた。

 ご主人はそのときになっても、僕を隣に置いてくれるだろうか。

「――ドルフィン、ドルフィン」

 僕は顔を上げる。

「どうしたの、ぼおっとして。変なものでも食べちゃんじゃないかって心配したんだから」

 ご主人の料理を普段から食べている僕だ。お腹の強さには自信がある。

「なんか失礼なこと考えてない?」

 僕は「ワフッ」と吠えて誤魔化す。

「まあいっか。今は集中してよ。――名探偵には助手が必要なんだから」

「ワフッ!」

「ちょっと思ったんだけど、ハサミを突き立てたってことは、犯人は舞子のことを良く思っていなかったってことよね。舞子を糾弾するって意味にもとれると思うの」

 舞子の何を糾弾するつもりだったのか。

「だけど読み返してみても、舞子が何か嫌われるようなことをしたって記述はないの。彼女について唯一書かれているのは、「舞子は机に刺さっていたハサミを引っこ抜き、教室の前方に向かって放り投げると、教室から走り去っていった」っていうことだけ。明確な悪意を向けられて、教室に居づらくなって出て行ったってところかな」

 ここまでの話をまとめると、

 ・朝登校すると、全員のハサミの先が舞子の机に向けられていた

 ・舞子の机にはハサミが突き立てられていた

 ・ハサミを見た舞子は、ハサミを抜いて教室の前方に放り投げ、走り去った

 それと、気になる点として

 ・なぜか全員がハサミを持ち帰らず、教室に置きっぱなしにしていた

「……ワフ」

 まとめてみたけれど、すんなりと謎は解けそうにない。

 クラスメイトの誰かが舞子を恨んでいるとして、それでハサミの仕掛けをしたと考えても、全員分のハサミをどうやって手に入れ、机の上に置いたのか。そもそも全員分のハサミの先を向けることまでする必要があったのか。糾弾するだけなら舞子の机の上にハサミを突き刺すだけで十分だったのではないか。

「……そうか、全員だったんだ」

 ご主人は椅子から跳び下りると、トコトコと部屋の中を歩き始める。

「クラスメイトの誰かがやったと思っていたけど、犯人が舞子以外のクラスメイト全員だと考えたら? 全員の机の上にハサミがあって舞子の机を指していたのも、クラスメイト全員が舞子のことを糾弾しているというメッセージだったの。全員のハサミが教室にあったのも当たり前。全員が犯行に加わっていたんだから」

 早口で話し続けるご主人の後ろをついていく。

「ハサミの仕掛けをしたのは、前日の放課後、いや当日の朝早くかな。クラスメイト全員、舞子がどんな反応をするのか見ようと考えたに違いないから」

 ご主人は辛そうに顔をしかめる。

「当日の朝早くに教室に集まったクラスメイトたちは、各自で自分のハサミを机の上に置いて、舞子が登校してくるのを待っていた。舞子の机にハサミを突き刺したのは、計画の首謀者か、あるいは希望した人間が順に並んで気が済むまで刺したとか、そんなところだと思う」

 白紙だった本のページが淡く光ったかと思うと、続きのページに文字が綴られ始める。

 どうやら犯人を当てることに成功したみたいだ。

 ハサミを置いた犯人は、クラスメイト全員だった。

 しばらくして、ページから光が失われ、文字の浮かび上がりも停止する。

 あとは犯行の理由を言い当てるだけだ。

 クラスメイト全員からそれほど恨まれるなんて、舞子は一体何をしたのだろう。

「……ダメ、手掛かりが見つからないわ」

 壁にもたれて宙を見上げるご主人。

 ご主人に比べたらどうしようもないほどに頭の悪い僕だけれど、それでも僕はご主人の役に立ちたかった。

 僕は、ご主人――名探偵の助手なのだから。

 物語の光景をイメージしてみる。

 四十の机が並ぶ教室。机の上にはハサミが置かれ、四十ものハサミが舞子の机に向けて銀色の刃をギラギラと輝かせている。クラスメイトたちが舞子の登校を待っている。舞子がやってくる。惨状を目撃した彼女は、自分の机に突き刺さるハサミを引き抜き、教室の前方へ放り投げる。身を翻して彼女は教室を去っていく――。

 ご主人の言うように、クラスメイトたちがどうして舞子を恨んでいたのかを考える手掛かりはなさそうだ。やっぱり僕は役に立たない助手……いや、単なる飼い犬に過ぎないのか。

「クゥーン」

 つい悲しげな鳴き声が漏れてしまった。

 僕はご主人に悟られないように、背筋を伸ばして再び考え始めた。

 四十の机が――ん?

 四十の机?

 クラスの人数は四十人。だから机が四十あるのは問題ない。

 だけど、ハサミも四十本あるとはどういうことだ?

 いや、この言い方は正確じゃない。

 四十本のハサミの先が、舞子の机を向いているのはおかしいんじゃないか。

 舞子のハサミは、彼女自身の机に突き刺さっていたのだから。

 確かに、四十のハサミが舞子の机に向かって刃を向けていたと本には書かれていた。ご主人もさっきそう言っていた。

 どういうことだろう?

 舞子以外のクラスメイトは三十九人で、机も三十九台。

 だけど四十本のハサミが彼女の席に向いていた。彼女の机に刺さっていたものを含めたら四十一本になってしまう。

 一本余分にハサミがあることになる。

 そのハサミは、一体誰のハサミなのか……。

 僕の頭に恐ろしい考えが浮かんだ。

 とてもじゃないが、ご主人にこの真相を知られるわけにはいかない。

 僕はご主人の手にあった本に飛びかかる。

「ちょ、ちょっと、ドルフィン?」

 そのまま本をくわえて家の外に飛び出した。

 振り返ると、ご主人は玄関から外に出ることができずに立ち止まり、こちらを驚いた顔で見つめている。

 ごめんなさい、ご主人。

 僕はくわえていた本を地面に落とし、開いたページを噛みちぎっていく。

 風が吹き、ちぎれたページの欠片を遠くへさらう。

 教室にあったもう一つのハサミ。その持ち主が誰かなんて、考えれば分かる。

 先生だ。

 先生のハサミだったんだ。

 舞子は自分の机からハサミを引き抜いて、教室の前に向かって投げた。

 そこには何がある?

 教壇だ。

 教壇の上にもハサミがあることに気づいた舞子は、先生も今回の「嫌がらせ」に加わっていることを知った。実際にハサミの仕掛けをしたのはクラスメイトたちだったのかもしれないが、計画の首謀者は先生だったに違いない。生徒が計画を立てて先生に話を持ち掛けるというのは想像しにくい。

 僕はご主人みたいに記憶力がよくないから、はっきりとは思い出せないが、確かクラス担任の先生は男性教師だったと書かれていた気がする。

 男性教師が女子生徒に嫌がらせをする。それも糾弾するような形で。

 二人の間で何があったのか。

 頭に浮かんだ嫌な想像を振り払うように、僕は本のページを破り続ける。

 クラスメイトじゃなく先生が生徒に嫌がらせをする――想像するだけでおぞましい。

 とてもではないが、そんな世界があることをご主人に知ってほしくはなかった。

 僕はご主人の助手。

 ご主人を手助けし、ご主人を守る存在。

 明るくてまっすぐなご主人が大好きだ。

 そんなご主人を穢そうとする悪意を許すわけにはいかなかった。

 ご主人は今どんな気持ちで僕のことを見つめているのだろう。

 僕は仲直りの方法を考えながら、黙々と口を動かし続けた。


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