第13話


「 ちょっとケイ、何言ってんの! アタシは別に、この部の為にと思って言ってあげているのであって 」


「 だったら、なおさらだよ… この子を帰らせるわけにはいかない… 」


「 おい西島? 」


「 どういうこと? 」


「 ふ〜ん…ビジュアル的に西くん好みとか? 」


「 そういうことね 決まり!入れちゃえば~!」


部員達も、半分ひやかしで騒ぎ立て始める。


何なの!?この人達、ふざけるにも限度ってゆうものがあるッ!


こっちは一応真面目に部活のこと考えて来てるのに…


もう付き合ってられない!


「 私こーゆーの大嫌い!失礼します!」


完全にぷっつんの状態から、私はドアを開け外へ…


「 待って!! 」


長い指先に手首をギュッとつかまれた。


「 なッ!?… 」


「 是非、うちに来てもらいたい…僕からのお願いだ 」


はあ?…なんで私が?


「 や、やめてください! 」


先輩に掴まれた手をふりきって、私は江藤さんと軽音楽部から走り去った。


とりあえず我が1のBに無事到着


席に座る彼女の肩に手を伸ばした。


「 江藤さんごめんなさい、私のせいでめちゃくちゃにしちゃったみたいで… 」


「 ふん!… 」


わぁっ!江藤さん怒ってる


…どうしよう…


「 あ、あの…え、江藤さん? 」


机の上をじっと見つめている江藤さん、怖い!、ここはひたすらに謝る他なさそう…


「 ふん!ふぅ~…ふふふ、ははははあ!あ~あ…ありがとう!宇野さん! 」



え?



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