第4話 よる
住宅地の奥に、そのタテモノはある。
毎日毎日泣き声を出し、不気味に揺れ続ける黒い影のような家。
西野樹が取り込まれたタテモノだ。
一周してみれば、鬱蒼とした茂みばかりが目についた。
明日、ここに皆が来る。
念入りに確認をする。大丈夫、全くおかしくない。
明日さえ乗り切ればなんとかなるだろう。
ほっとしてその場をあとにする。
泣き声が嫌に耳についた。月のない夜だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます