第8話  ほごねこ NO7? それともちいきねこ?

 頭が痛い…、

 別に風邪でも熱出してる訳でも無い。


 先一昨日此処の日中は暑い位の良い天気…

 大分暗く為った夕刻に激しい雨と為る、

 数こそ少なかったが雷鳴も鳴っている…、

 そんな中微かの鳴き声を聞き付けたモドキ達…


 そう救出作戦に出て行ったんだ、

 居たよ居ましたよずぶ濡れに為って泥だらけ、

 そんな小さな仔猫が…。


 御多分に漏れず悪魔の爪をしている奴、

 お約束ですね、俺の手は傷だらけで血が滲む…。


 痛いですよ勿論、

 三度目に濯いでいたんですが…、

 何か見覚えの在る景色、

 ついぞ半年ほど前に見た気がする…。


 眩暈がして来た…。


 確かに泥で汚れてる、

 一度目濯いで上げた、

 洗っても泥が落ちない?


 二度目疑問に変わる…。


 三度目確信に変わる!


 <こたつ>?

 まあ何時の間にか随分縮んだな…。


「んな訳在るかい!」

 と一人でノリツッコミ入れていた…。


 タオルに包み弱のドライヤーで乾かして、

 元気な四つのあんよが動き回る、

 比例して俺の手の傷が増えて行く。


 乾かし終わりフワフワな毛玉、

 違うな二玉のみたらし団子が其処に居た。


 NO.6が縮んだ様に見紛う仔猫、

 正式名称<こたつ>

 動物病院での呼び名、

 <こたろう>が其処に居た…。


 頭が痛かった…。


 唯一違うのは瀕死に近く動けなかった<こたつ>と違い、

 元気なのかな…。


 初日は餌も食べず、

 水も飲まず、

 ケージの中の毛布に隠れて出て来ない、

 二日目スマホが鳴る勿論作業中。


 元気いっぱい報告が届く、

ごはん食べたよ!」

「お水飲めたよ!」

「トイレ出来たよ!」

 まあ嬉しそうに…。


 こっちは仕事中だって!

 泣けてきます…。


 先週NPOの方々の活動が終わったばかり、

 素性も割れた…。


 仔猫なのか?、

 そう思う位のサビ柄の雌猫が居るんですが、

 其れが産んだ仔猫。


 サビ柄は他の毛色よりも賢いらしくシッカリ人間観察して、

 近寄って良い人間、

 メリットの在る人間、

 安全な場所を見極めるらしい。


 だから仔猫を隠してた、

 独りで歩ける迄…。


 さて如何した物でしょう?

 このサビ柄の母猫は何時も餌場に来るし、

 紫陽花の世話をするモドキの傍に居る。


 身体が小さく喧嘩になればどうなるか解ってる、

 だから安全なモドキの傍から離れない、

 勿論モドキが家猫にしようと挑戦したのだが、

 察した様に近付かない…、

 こそっと餌だけ食べに来る。


 此の間の活動で真っ先に手術受けた個体だが、

 仔猫が居るそぶりを見せなかったらしい、

 そうモドキが言っている…。


 何故か?

 其の仔猫が此処に居るのを気付き、

 兄弟連れて餌貰いにやって来た、

 そして窓の外で呼ぶんです、

 其の仔猫を…。


 如何すれば良いんでしょう?


 来週第二回目のNPOの方々の活動が有るんですよね、

 何方か知恵をお貸しください…。


 嗚呼、

 頭が痛い…。



 近況に載せて置きますね、そっくりなんですこんなにも…。

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